戦争は社会を健全化する。


「戦争は社会を健全化する」

 

このようなことをいうと、

アブナイやつ認定されそうだが、

 

これは事実である。

 

今日の近代国家は、

その程度の差こそあれ、

 

全てが「(国家)社会主義」であるが、

 

 

それは、先の大戦によってもたらされた物であり、

 

国家社会主義を最初に導入したのは、

ナチスドイツである。

(この事実はあまり知られていない)

 

今日、

普通に行われている非兌換紙幣による需要創出。

 

その嚆矢は、メフォ手形である。

 

 

国家が貨幣発行して供給力(GDP)をデカくしましょう。

(手段はなんでもよろしい)

 

そしたら、供給力(GDP)がデカくなるから

貨幣発行によるインフレを吸収します。

 

これは所謂、ケインズ理論の援用である。

 

こうして、厖大な失業は解消され、

 

ドイツは

敗戦のどん底から、僅か数年で、

世界有数の工業力を所有することとなった。

 

コレに対して、

私有資本主義のイギリスでは、

 

個人的利潤の追求こそが目的とされており、

 

支配権を握る旧弊な金持ち共は、

 

利潤にしか興味がなく、

供給力の状況になど一切配慮しようとはしなかった。

(甚だしい富の偏在と厖大な奢侈と浪費、

 深刻な社会の懸隔化)

 

結果、

厖大な資源を有しながら、

「効率」という点で数段劣っていた。

 

・・・これでは戦争に勝てない。

 

負ければ全てを失う。

(多くを持つものほど、失う物は大きい)

 

竜を倒すためには、

自らも又、竜にならねばならない。

 

勝つためには「効率化」せねばならない。

 

所謂、イギリスのドイツ化が行われた結果、

 

旧弊は廃され、

イギリスも又、国家社会主義

(ケインズ主義)を導入するに至ったのである。

 

・・・この結果、庶民の経済水準は大きく向上した。

(均等化・平準化・甚だしい富の偏在の解消)

 

必要は発明の母である。

常に外圧によって物事は改善させられる。

という、一つの例証である。

 

戦争はそれに参加する個人にとって、

悲惨な結果をもたらすが、

 

社会全体としてみるならば、

常に強烈な外圧として、それは遠心力的に

なりがちな人間社会を、

 

一つの形に収斂する求心力の役割を果たす。

 

戦争は社会を健全化する。

 

PS

現在、政府は、

意図的なGDP成長の凍結という

もはや、狂気としか思えないような

すごい政策を展開しているわけだが、

(生産を罰し(消費税)、利益を奨励する(資産減税))

 

これは、取りも直さず

 

「戦争なんて起きない」

 

とタカを括っているせいである。

 

それは第一次大戦後のイギリスの姿勢によく似ている。

 

戦争なんてないのだから、

供給力なんてどうでもいい。

 

個人的利益の追求だけが正しい。

 

という論理である。

 

利益優勢が根本的にダメな理由は、

結局、効率が悪いからである。

 

貧富の差の増大は社会の活力を奪い、

GDP成長を鈍化する。

 

格差と成長

 

この政策の問題点は、

究極的に戦争に勝てなくなってしまうことである。

 

もし、仮に「台湾有事」なんてものが目前に存在し、

 

それに我が国が介入せねばならないと

本気で考えているなら、

 

こんなことは絶対にしないだろう。

 

彼らは嘘つきか、あるいは底抜けのバカの

どちらかである😂。

 

ヒトラーの望みは、ドイツを戦争機械に変えることであり、

人の幸福のためにしたわけではない。

 

けれども彼は、

日本の政治家ほど不誠実でもバカでもなかった。

 

・・・その意図に反して、世界は明らかに健全化したのだから。

 

もうこの際、一回、ドンパチをやってみたらどうだろう。

 

そうすれば、どの政策が正しく、

どの政策が誤っているか?は、

 

その勝敗に依って、自明となるだろう。

 

樹は果によりて知らるるなり。

(マタイ12.33)