自分を取り囲む環境に手を加えない限り、

私たちは、

自分の心臓の筋肉をほとんど意のままにできないのと同じくらい、

自分が何について考えるか、

あるいは誰について考えるかを、意のままにできない。

 

ナシーム・ニコラス・タレブ

 

自分の意思で、自分の意識を変えることはできない。

これをしっかり認識しよう。

 

一人、『暗い部屋』で考え込んでいても

何の解決策も浮かばない。

 

行き詰まりを感じたときは、積極的に環境を変えよう。

すると、自然にものの考え方も変わってくる。

 

そのときは、あまり人の居ない自然の場所が好ましい。

人の存在はそれ自体がノイズを形成する。

思考を休ませるためには、自然が好ましい。

 

たとえば、川。

水の流れを眺めたり、雲の流れを眺めたり、

鳥が飛んでいたり。

そういう、何気ないものをただ何も考えずに

『見る』だけで、リラックスすることができる。

 

人は得てして、無駄に頭を働かせ過ぎている。

無駄なリレーションが増え、

『思考のゴミ』が増えていく。

次第に、ものごとが複雑に思えてしまうのだ。

 

行き詰まりを感じたときは、それらを一度断ち切ろう。

 

『頭がからっぽになる場所』を作ることで、

定期的に頭の中のゴミ出しをしよう。

 

行き詰まりの原因はいつも

『ゴミ』のなかにあるのだから・・・。