憲法の生成過程を考えるとき、近代政治の仕組みがどう組み上がって来たかを考えないで表層の問題だけを議論するというのは、しばしば頓珍漢な議論に陥りやすい。

 

ということで、それをここに記述してみる。

 

やや長くなるが源流を抑えないことには始まらない。

 

近代の萌芽は、まずルターに始まる。

彼が当時腐敗を極めていたカソリック教会に「95か条の提題」を行い、免罪符販売や聖職者売官を弾劾した。

そんなことは聖書には書いていない。聖書に戻れ。

これが原始プロティスタンティズム(抗議する者)の始まりである。

 

そしてそれを発展、深化させたのが、カルヴァンである。彼が唱えた「予定説」という考え方が、その後のあらゆる政治経済活動を動かす原動力となった。

ここで「予定説」の解説

予定説とは、すべての事象は万能の神によって予め決められている。矮小な存在たる人間はそれに対してあらゆる抵抗ができないし、何をしようと神の決定になんの影響もあたえることはできない。

これがどう革新的であるかは、それまでのカソリックに教えでは、悪因悪果、善行善果であるから、善い行いをすることが神の国に近づく方法である。とされたものを180度転換してしまったのである。

 

しかし、これを文字ずらだけで、解釈すれば

何をしようといっしょと言ってるだけだからなぜこれがそんなに偉大なのか?

不思議に思われることでしょう。

 

+2に続く。