昔は武将と言えば憧れる存在だった。
知的な武将は特に憧れた。
竹中半兵衛や黒田官兵衛を始め、軍師や懐刀と言われる武将は好きだった。
大河ドラマの独眼竜政宗を見て、片倉小十郎景綱に憧れた。
小早川隆景も好きだったな。
でも、大人になり、社会の仕組みやら、世の趨勢やら、自分の置かれている地位、立場。
庶民の底辺に居れば支配層への嫌悪は多少なり、思う所ありだ。
ウクライナや、ガザ地区への侵攻、イランへの攻撃。
この時代になっても戦が行われるのかと思い、戦況が伝わると市民が徴兵され戦線へ送られ、多数の戦死者が増え続けている。
現実を目の当たりにし、戦争に使用される兵器や、戦略が格好良いなど思える理由もなく、過去を学ぶ事の無い支配層への憎悪を覚える。
国盗り合戦から日ノ本統一へと戦国武将達の活躍を、英雄伝の如く語られてきたが、民の命を軽んじる暴君達なのだと。
その思いを抱いて以降は、武将が格好良いと思えない。
腕っぷし勝負に、漢の風下にいる俺でも憧れはあるが、殺戮者の足元のおびただしい屍を感じる以上、決して認める事は出来ない。
