高校大学が一緒のそこそこ仲の良かった友達(Mちゃん)がいました。



音楽高校でクラスメイトの3分の1は地方から来て一人暮らしなのですが、Mちゃんも地方から都内に来ていてヴァイオリンを専攻していました。

友達の姉はチェロ専攻で都内の他の私立音楽高校に通っていました。



まあ何が言いたいかと言うと、めちゃくちゃお金かかってるってことです。



まず弦楽器専攻ってだけで貴族です。

レッスン代も高いし(1時間1~3万円、合格したら10~30万円包む)、高校大学の下宿代もかかります。

私立音大だと4年間で学費約1,000万円です。


(これは30年前の話で今は色々と違うかもしれません。)




そんなMちゃん、プライドがとても高くてぶりっ子で気が強くて東京にすごい憧れを持っていて、当時女子高生ブーム真っ只中でメイクしてよく渋谷やブクロ(池袋)に繰り出していました笑

(私もメイクはせず地味ですが茶髪にしてルーズソックスで渋谷とか行ってました笑ううさぎ


Mちゃんは自分のことを名前呼び捨てで呼んでいて、イメージは神田うのみたいな感じです。





大学卒業して数年後飲み会か何かで再会して、それからまた仲良くなりました。



Mちゃんは30代前半で結構稼ぐ人と結婚し子供にも恵まれました。

友達の中では私だけ独身で、

「どこのベビーカーにする?」

「二人目どうする?一緒にがんばろうよ〜」

などという会話に入れず、私は完全に可哀想な人でした泣くうさぎ




それから数年、Mちゃんが突然

「実は旦那が浮気してよそに子供を作った。」

と打ち明けてきたのです。



話を聞いたり一緒に弁護士に相談に行ってあげたりしましたが、結局離婚することになり(子供の学費・医療費全額、養育費は月20数万円、都内の広い一戸建てはもらえることになる)、Mちゃんはもともとプライドがとても高かったのでとても惨めで辛かっただろうと思います。




その後私は結婚し、Mちゃんが離婚後数ヶ月という頃に結婚式で演奏してもらいました。

仲良かった友達にはみんな演奏をお願いしたのですが、Mちゃん的には辛かっただろうと思いますが何も言わず引き受けてくれて、結婚式にももちろん参列してくれました。




その後仕事で一緒になることもありましたが、いつもはみんなで相談して決めることをMちゃんは勝手に話を進めていました。

その理由を、


「だって花ちゃんお子さん亡くなってつらい時期だったから、またショックを受けたらと思うと言わない方がいいかと思ったの」



と適当なわけの分からない稚拙な言い訳を言ってきて(子供が亡くなったことと今回の仕事のこと全く関係ない話なので)、結局Mちゃんとは仕事を一緒にしないことにしました。



今回のことだけでなく昔からプライドが高く傲慢な性格だったこともあり、それから何となくみんなMちゃんとは疎遠になりました。



私がその後子供を産んだことはMちゃんは知りませんし、Mちゃんがどうしてるかも私も知りません。



私は嫌なことすぐ忘れちゃうタイプだしみんなが仲良しの方がいいじゃんと思うタイプなので、縁が切れたとは思っていなくて、またいつか縁が戻れば仲良く出来ると思っています。




長くなりましたが何が言いたいかというと…

人生って比べるものでは決してないけれど、みんなそれぞれ良い時と悪い時がありその時点では人生うまくいかない…と思っていても、ある日を境に逆転することもある、逆もまた然り。



私は今幸せだけどそれもいつどうなるか分からないし、Mちゃんだってお金持ちで優しくて誠実な男の人に出会って更に幸せになるかもしれない(もうなってるかも)ってことです。