若者はFacebookよりTwitterが好き 利用者の高齢化と関係かと | 旬なワードまとめブログ

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若者はFacebookよりTwitterが好き 利用者の高齢化と関係か




 10億人以上のユーザーを持つフェイスブックは世界最大のソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)だが、すべての面でツイッターに勝っているわけではない。 10代の若者の間では、プライバシー性の高いメッセージアプリを好感して大手SNSから離れる動きが目立ってきている。だが専門家によると、フェイスブックと比べ、ツイッターは何とか若者の関心をつなぎ止めているという。 調査会社グローバルウェブインデックスが世界のインターネット利用者4万人以上を対象に実施した調査では、フェイスブックのアクティブユーザーの中で10代の若者が占める割合は2013年に9%低下、ユーチューブでは7%低下したことが判明。一方、ツイッターでは3%の低下にとどまった。 投資会社パイパー・ジャフレーが米国の10代7500人を対象に実施した「2014年春」調査では、好ましいSNSとしてツイッターを選んだのが27%、フェイスブックは23%という結果が出た。2013年春の調査ではフェイスブックが33%と、ツイッターの30%を上回っていた(これについてフェイスブックはコメントを控えている)。 学生のSNS利用状況を研究しているロンドン大学ユニバーシティー・カレッジ(UCL)のダニエル・ミラー教授(人類学)は、「ツイッターは依然としてカッコいいと思われている」と指摘する。 教授によると、10代の若者がフェイスブックを使うのはパーティーの招待状を送付するときや、家族とコミュニケーションを取るとき。一方、互いのコミュニケーションツールとしては大部分がツイッターを使っているという。「これはあなたや私がツイッターについて知っていることと何の関係もない」とミラー教授。若者はインスタントメッセージや画像の投稿、有名人のニュースをチェックするためにツイッターを利用しているという。 グローバルウェブインデックスでトレンド研究主任を務めるジェイソン・マンダー氏は、ミラー教授の意見に同意する。同氏は「ツイッターはフェイスブックより新しく、アクティブユーザーも若い人が多い。このため、一部の若いユーザーとより関わりが深いと見られている」と語る。 カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)チルドレンズ・デジタル・メディア・センターの上級研究員Yalda T. Uhls氏は、若者は携帯メールの簡潔なやり取りに慣れているため、長さ140文字に限定されたツイートに満足していると指摘する。Uhls氏によると、多くの子どもがツイッターの公共性を受け入れ、芸能人や有名人に夢中になっている。「子どもたちはツイッターを通じて有名人とつながっていると感じている。ビヨンセともツイートできる。たとえ返ってきたツイートがビヨンセからでなく、彼女の裏方スタッフの1人からだと理解できなくても」 注目を集めやすいツイッターには難点もある。今月初めには、オランダの14歳の少女がアルカイダを装ってアメリカン航空に脅迫メッセージを送信。同社があらゆる脅迫を真剣に捉えると返信すると、少女は「何てことを。私がバカだった。怖い」と投稿した。もっとも、現在は削除されている少女のアカウントには数千人のフォロワーが付き、これに彼女が喜ぶという一幕もあった。少女はロッテルダムの自宅で逮捕され、現在は釈放されている。Uhls氏は「親にとって(ツイッターは)教える機会を与える」と語る。 一方でツイッターは役に立つこともある。米ユタ州にあるブリガムヤング大学プロボ校の2013年の研究では、コンピューターの演算方式を用い、2万8088人のツイッターユーザーから、自殺やいじめに関連する3万7717件のツイートを全米50州の位置情報付きで見つけ出した。 Uhls氏は、SNSにとって若者は非常に重要だと指摘する。若者は新製品の物色となると敏感になり、「ネットワークに若者が1人引っかかればコミュニティを広げやすくなり、そこに長くとどまる」。 ツイッター上でのニュース閲覧では、ヤングアダルトの動きが活発だ。世論調査機関ピュー・リサーチ・センターの2013年の調査によると、ツイッターでニュースを閲覧した約半分(45%)が18-29歳のヤングアダルトだったという。これは全ツイッター人口のニュース閲覧率21%の2倍以上。フェイスブック上でニュースを閲覧するヤングアダルトの割合は34%と、ツイッターを下回る。また、ツイッターのフォロワーに伝達されるニュースの大部分が速報だ。 若者が頻繁に携帯電話をチェックしていることも、ツイッターにとって有利だ。パイパー・ジャフレーのアナリスト、ジーン・ミュンスター氏とダグラスJ.クリントン氏は、最新研究の中で、「10代の若者がモバイル端末でネットを見ることが増えていることが次第に明白になってきた」と述べている。これもツイッター利用を後押ししているのかもしれない。ツイッターは広告収入の約75%をモバイル端末から得ているが、フェイスブックのモバイル広告収入は59%近辺でうろうろしている(最近は急上昇しているが)。  フェイスブックは誕生してから10年たち、これがユーザーの高齢化を招いていると、マンダー氏は指摘する。全体のユーザー数ではフェイスブックがツイッターを大きく上回っている。ツイッターはまだ黒字化を達成しておらず、ユーザー総数は2億4000万人以上にすぎない(フェイスブックは12億人)。


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