「情報浸透率」 買わない人は買わない | 生き残るビジネス 「進化」のキーワード

生き残るビジネス 「進化」のキーワード

あなたはビジネスを、ちゃんと「進化」させていますか?「進化」しない「変化」を追うのは自己満足でしかなく、生み出されるのはゴミばかりです。「進化」するビジネス構築のキーワードとは?


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音声はYouTubeで限定公開しています


https://youtu.be/VWJihXFLbJM


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プロダクトライフサイクルはご存知ですよね?




山形の曲線で、


左の裾野が「導入期」、


のぼりの傾斜が急になるところが「成長期」、


なだらかになって山頂に至り、


下りはじめるところが「成熟期」、


下りが急傾斜になりそしてなだらかになるところが「衰退期」ですね。




導入期の顧客は、新しいものに敏感で飛びつく人、


誰よりも早く手に入れてやろう、という人たちです。




成長期の顧客は、


最初に飛びついた人たちを見て、


注意深く観察し、自分にも使えそうだ、買えそうだ、


うらやましい、などと考え、


安心して購入する人たちです。




成熟期の顧客は、


導入期、成長期に購入した人たちが


満足げに商品を使っているのを見て、


世の中に広がりつつあることに背中を押され、


自分も欲しいな、買っとこうかな、


と腰を上げる人たちです。




そして、衰退期の顧客は、


どの段階で購入したかは別として、


その人にとってその商品が生活必需品となり、


壊れたり、使い切ったりして欠乏状態になり、


ニーズで購入を続ける人たちです。




この各段階において、


市場規模も変化していくのですが、


標準的に観測される規模の推移を


山の形で表したのが、


プロダクトライフサイクルの曲線です。




ではなぜ、このような曲線を描くのか。




それは市場への情報の浸透度が、


それぞれの段階において、


それぞれの顧客を動かしているからです。




情報は市場に浸透していきますが、


成熟期においてほぼ飽和状態となります。


メディアから、周囲の人たちから、


入ってきたその商品の情報に何度か接して、


買う人は買う、買わない人は買わない、


そこがはっきりと分かれてしまった状態であり、


商品の売り上げはMAXとなります。




生活必需品に育つ商品は、


この山が高くなり、ライフサイクルも長くなります。


しかし、流行に留まる商品は、


山も低く、寿命も短いです。




この段階に来ると、


広告宣伝はほとんど効果がなくなります。


だからメーカーはモデルチェンジなどの


マイナーチェンジに取り組み、


つまり、新たな情報を作るために商品に手を加え、


商品寿命を伸ばしにかかるのです。




あるいは、次に導入すべき、


新商品を計画しはじめなければなりません。




実態である商品を何もかえずに、


情報だけ変えれば飛びついてくれるほど、


「買わない人」は甘くはありません。




この情報浸透率という要素も


ぜひあなたの思考の材料に


入れておいてください。