他クラブ探訪 | VENTFORETと共に

VENTFORETと共に

甲府サポ歴も20年になってしまいました。
若いもんから見たら「古い」とか「固い」とか思われるかもしれませんが、徒然に思ったことを書いていきます。
サッカーネタ以外のことも綴っていきます。

今週は、甲府はリーグ戦カップ戦含めて試合が無かったので、他クラブを探訪してきました。

J3第31節 松本山雅 vs AC長野パルセイロ(サンプロアルウィン)

そうなんです、信州ダービーです。



長野県は、県歌の「信濃の国」に代表されるように大きく4つの地域(中信・南信・東信・北信)からなり、それぞれにプライドを持っている県民性(あってますかね?)
「分県騒動」と言われる騒動があり、元々筑摩県の県庁所在地であった松本市は、長野市対する対抗意識もかなり強いものがあったそうです。

と歴史的な話はさておき、長野市を拠点とするAC長野パルセイロと、松本市を拠点とする松本山雅の一戦。熱くならない訳がない。

ということで、アルウィンに行ってきました。


基礎知識として今シーズンの信州ダービーは3回。

1回は天皇杯の長野県予選となる長野県選手権大会※アルウィン
松本1-1(PK4-5)長野
2回目はJ3第10節 ※Uスタ
松本1-2長野

と負越している松本にとっては3タテは避けなければならない所。松本の士気は否応なく高まります。

そして、結果は1-0で松本の勝利


松本ペースでゲーム展開が進むものの決めきれない状況が続きましたが、86分に松本のFW野澤が決めてこれが決勝点。劇的な展開にスタジアムは大盛り上がりでした。

今回は、純粋に他クラブに観戦したということで、いろんな落ち着いて観戦できたのと、甲府との比較ができたとても内容の濃い観戦となりました。
甲府の方が「J」の先輩だと思っていましたが、松本サポの様々な応援の工夫が見えたり、逆に勉強になることも多々ありました。

まあ、私がここで語ったところで甲府の応援がどうなる物でもないとは思いますが、純粋な感想を書きたいと思います。

1.やっぱり球技専用のスタジアムが欲しい。
 アウェーとしてアルウィンに乗り込んだ時も思ったのですが、球技専用スタジアムなので、客席が急に高くなっているためゲームが見やすい!陸上競技場が無いのでゲームが近い!客席が急なのでサポーターの声が通る(歓声が凄い)。と言ったところでしょう。小瀬と比べてはそもそもいけないのでしょうが、天皇杯で優勝したチーム、J1を目指しているチーム、日本を代表してACLを戦うチームのスタジアムはやっぱり専用スタジアムがいいですね。改めて痛感しました。

2.初めての観戦でもワクワクできる?
 一般的な見解として、浦和サポの暴挙に見られるように、どこかサッカーの応援は怖いイメージがあるのではないでしょうか?また、ゴール裏の若者だけが盛り上がっているような、サッカーの応援をする人は特別な人たちというような。
ホームにいながらアウェー感って感じるとことがあるような気がします。

今回私は他サポながら、かつて甲府vs松本戦の時に買った松本のタオマフを巻いて、バックスタンドのゴール裏に近い「ホーム自由席」で観戦させていただきました。

 なんだろうなあ、信州ダービーという松本市民にとって共通の熱い目標があったからかもしれませんが、一体感が凄かった。それはなぜなのだろうか?

・応援のテンポが速い。これは簡単にテンポが早いということ。今の若者は1.5倍速でドラマを見るといわれるように、ゆっくりよりテンポが速い方がノれるのではないでしょうか?
・その時々に応じた応援ルール化されている?
 例えば選手入場時はタオマフを掲げるとか、ミニフラッグを振るとか、味方チームのコーナーキックの時は必ずチャントを歌うとか。2・3回ホームゲームを見に来るとサポーターとしてやることがわかるような雰囲気がありました。もちろん甲府もある程度ルール化はされているかもしれませんが、勝ったらこの歌を歌うとか決まっていると、ゴール裏以外のサポーターも心の準備ができるので、より一体感が生まれるのではないでしょうか?
ポイントごとに叫ばれた「one soul」コールは鳥肌もんでした。
うちも、キックオフ直前の静かな時にみんなで「VFK」(Vent Foret Kofu じゃなくてVital Fighting Knightsの方ね。)コールができたらかっこいいなぁと思ったり。

政治の話ではないのですが、サポーターをだれ一人取り残さない雰囲気がスタジアムにはありました。

甲府は、チーム消滅の危機等があり、私も感じたことですが、ヴァンフォーレ甲府を応援してることをバカにするような人もいて、J1昇格したとか天皇杯優勝したとかで、急に手のひらを反すようにファンになったような人もいて、古からのサポにしたら「イラっ」とすることは多々ありましたが、天皇杯優勝、そして日本を代表してACLを戦うクラブなので、全員が歌いやすいチャントとか、もっとあってもいいのかな?と思ったり。

また感じたのは、ヤジやブーイングです。

移籍した選手へのブーイングについて
・選手紹介の際、長野のある選手に松本のゴール裏からブーイングがありました。なぜブーイングなのか詳細は分かりませんが、甲府も松本も潤沢な予算があるクラブではないので、どうしても選手が移籍することはつきもの。甲府の場合、甲府の選手として戦ってくれた選手(移籍した選手)は、拍手で迎えるという伝統がありました。最近は少し違うみたいですが。選手たちもプロとして人生や生活をかけているので、短い選手生命の中、自分の実力を正当(高く)に評価してくれるクラブへ移籍することは仕方ありません。だったらうちがその分出せよ。という話で。
なので、潤沢な資金でクラブ運営ができるようなビッグクラブになるまでは、移籍した選手へのブーイングはやめた方がいいかなと。
・ケガや痛んで倒れた選手へのブーイング
 昔はこうやって時間稼ぎや攻撃のチャンスをつぶしたりする選手もいましたが、最近は主審がすぐ時間を止めているようです。シミュレーションという場合もあるので一概に言えないかもしれませんが、うちの三浦が脳震盪で倒れた時のように、場合によっては重大なこともあるので、選手が倒れた時はケガの大小問わず、現場の選手や医療チームの言葉がピッチ内でも聞こえるように静かにするのがマナーなのかな?と思いました。だってうちの選手が倒れている時にブーイングされたら、正直ムカツキません?
・ヤジ対策
 何かのプレーでゲームが止まると、必ずと言っていいほどヤジが飛びます。特に手荒なプレーで味方選手が倒されたり、微妙な判定だとヤジはかなり大きくなります。
これは昔、10年以上前の話、他クラブのコールリーダーをされていた方と少し交流させていただく機会があったのですが、スタジアムを安全で楽しいスタジアムにするために観戦者に「怖い思いをさせてはいけない」と言っていました。なので、上記のような時は一番注意が必要だと言っていました。観戦者も熱くなり、どうしてもヤジや暴言を吐くことがありますが、そうならないためにも、コールリーダーがすかさず、自クラブコールや選手のエールをコールするなどしないと、初めて来た人は、ガラの悪い場所と感じてしまう。と

いろいろ私見を述べさせてもらいましたが、私は昔、甲府のクラサポと同時に松本のガンツ会員にもなっていた時期がありました。なぜって?
今の松本サポさんの中には、昔よく甲府のサポとして応援に来てくれていた方いましたよね?小瀬の駐車場に松本ナンバーの車、結構ありましたもん。そんなこんなで、「縁」を勝手に感じて、直接対決の時以外は気になっています。
とはいうものの、今回の参戦は午前中山梨も大雨で

2021年4月17日(土)J2第8節 前半に3点取って勝利ムードだったのが後半に追いつかれ3-3で引き分けた悪夢が蘇り、

雨のアルウィンには良いイメージがありませんでしたが、今回は純粋に楽しい時間を過ごすことができました。
ありがとうございました。

ただ、甲府も球技専用のスタジアムがほしいなぁ。と切に思いました。なぜできないだろう…。あればラグビーとかも呼べるのに・・・。