満開か、やや散り始めの桜を撮ろうと、散歩を兼ねて早朝に歩いてみる。

昨日は薄曇りだったが、今日は朝から快晴で風もない。気温は10℃くらいで、羽織るものが1枚あれば動いている分にはちょうどよかった。


自室の机の上にはカメラがいつも置いてある。
家に出入りする猫たちや、季節の花々などをよくそれで撮っていた。

昔はよく山にも持って出かけたりもしていたが、一眼レフということもあり、かさ張るし重いしということで、徐々に使う頻度は減り、最近では机の上の定位置に放置されることが多くなっていた。

もともと中古品で買ったということもあり、二つセットであるところのレンズは一つのみで、ボディーにも凹みがあったり、小さな傷があったりした。

今朝、何気にそのカメラを見ていると、使わないなら売ってしまおうかという気持ちになった。

それは突然のひらめきみたいなものだが、思いつくとすぐに行動に移すたちなので、早速、昼前にカメラのキタムラに行き、査定をしてもらう。

予想では福沢諭吉が1枚あれば十分だろうと考えていたが、結果は百円ですと言われ、これではあまりにカメラに気の毒なので、そのまま引き取って帰ってきた。


午後からはもう一度気を取り直し、今度はイオンタウンの中にある買取店に赴いた。

そこではなんと、こちらの最初の予想通りの結果となり、なんだか逆に悪い気もしたが、そのままお言葉に甘え、複雑な気分で帰宅する。

一体、物の価値とは何なのだろうと思うのだが、小さな断捨離をした気分になる。