先日、運転免許証の更新の葉書が届く。

今回は、やっとのことでゴールド免許をいただけるらしい。


三十でバイクに乗り始めてからというもの、幾度かのスピード違反で金色のライセンスからは程遠い期間が長かったが、乗り方が落ち着いてきたのか、たまたま運が良かっただけなのかは定かではないけれど、やっとこさのゴールドである。


これで保険料も少し安くなるのではないかと北叟笑む。



早朝、散歩に出る時間を十分遅らせてみる。

すると、たった十分のことながら、そこから見る光景には違いがあることに気がつく。


紺色のコートを着、駅に向かう勤め人、犬の散歩をする中年女性、堀端を歩く老人、赤いマフラーを巻き、勤め先へ淡々と向かうサラリーマン、家から出、鍵をかけ、足早にマイカーに向かう女性...


こういういつもの面々が、一時のタイミングを変えるだけで今日は視界から全く消えていた。


当たり前といえば当たり前のはなしだが、一期一会の不思議を感じた。



今朝は風がめっぽう強い。

これが春一番となるのだろうか。