今年の正月に旧友のT君から年賀状が届いた。
T君とは小学生のときに仲良くしていたのだが、こちらが卒業と同時に大阪の中学校へと転校して以来、三十数年、実際に会ったことは一度もなかった。
そんな間柄ではあったが、不思議なことに、こちらが実家に戻って生活をするようになってからしばらくすると、年賀状がまた届くようになった。
年賀状の裏面にはいつものように、また会いましょうとか、現在は何処そこで仕事をしています、などのメッセージが書かれてあるのだけれど、なにせ子供の時の記憶しかないということもあり、どうも現実味が湧いてこないでいた。
また、こちらも筆不精の身としては、気が向いて年内に送る年や、向こうから来たらやっと出す年など、態度が曖昧で、優柔不断なのでもあった。
今年、それが届いたのは松の内を過ぎた頃だった。
手持ちの年賀状はすでに使い切っていたので、郵便局に新たに買いに出かけたのだけれど、時すでに遅しということで、もう年賀状の販売は終了してしまっていた。
いっそのこと、もう今年は出すのをやめようかとも考えたのだが、小さな頃に一緒に遊んだ思い出などが様々蘇り、なんとかお返しをしようと試みた。
そうして、インターネットでこういう場合はどのようにすべきかを調べてみると、「寒中見舞い」がよろしいという情報を得た。
「寒中見舞い」とは、どうやら暑中見舞いや残暑見舞いの逆の発想らしく、正月が終わった頃から2月4日の節分までに出す挨拶状のことのようだった。
早速、葉書を一枚買ってみた。
が、実際に何をどう書いていいものやも分からず、長い間う〜ん、う〜んと唸った挙げ句、結局ネット上で見つけた定型文に沿ったものになってしまった。
すでに暦は9月。
カレンダーは残り3枚を残すのみとなっている。
今年はT君に年内に年賀状を書こうと思っている。
