尊敬すべき友人Tom-H@ckこと大嶋文博くんと今日サシメシをした。
アニメ『けいおん』で作曲家デビューし、超絶ヒット。その後もずっと売れつづけているスーパー音楽家の1人でありながら、経営者としても4つの会社を持ち、さらには不動産投資なども行う…ほぼFIRE(ファイア:Financial Independence, Retire Early…経済的自立し早期リタイアを実現する)状態の男…まさに身近にいる大成功者だ。
そんな彼が、しがない名古屋のタレントであり、経営3年目の新米社長である自分と仲良くしてくれている事にまずは甚だ感謝だし、それだけでなく色々なアドバイスをくれて、気付きをいっぱい与えてくれる…とても大切な友人だ。
そんな彼と話している中で、気づかされた事がたくさんあった。
例えば…
『自分を出す事を恐れている。とくに嫌われる勇気=弱みを出す事を恐れている。』
…だったり…
『自己承認欲求が誰よりも強く、コンプレックスも強い男』
だということだった。
『自己承認欲求』
僕がいま一番向き合うのに苦戦している言葉だ。
なぜなら、この言葉に、そしてコレが強い者たちにとても頭を悩ませているからだ。
そんな嫌悪している言葉の権化が、まさか自分であることに気付かされ、相当ショックを受けた。
でも、否定できないくらい該当していた。
じゃあ、その原因がどこにあるのか?
人は幼少期の頃の出来事が自分の性格に多大な影響を及ぼす。
自分は中1で母親、高1で父親を亡くした。
まぁ、これも言わばショッキングな出来事ではある。…が、今回はそこではなく、その出来事以降の人生こそが、今の『自己承認欲求の権化』となってしまった自分を作り上げていたのだ。
両親が他界し、それからは母方のバアちゃんに20歳まで育ててもらった。
彼女は両親がいない事を補って余りあるほどの愛情で自分を育ててくれた。
20歳になり、タレント活動を始め、24歳には東海エリア最大のラジオ局ZIP-FMでナビゲーターとして芸能デビュー。
そこからグランパスのスタジアムDJなどに就任したりと、順風満帆なタレント人生を送ってこれたのは本当に感謝している。
そんなタレントとしての人生を振り返りながら気づいた事があった。
『自分は嫌われる事をずっと避けて生きてきた。』
ということだ。
とにかく人に嫌われないよう明るく笑顔で元気でい続ける。本名の陽介の如く、太陽のように明るい人間であり続ける…
『YOSUKEに任せていれば期待以上の事をやってくれる』
『YOSUKEのおかげでイベントが成功したよ。』
『YOSUKEにしかできなかったよ。』
『YOSUKEが相手だとすごくやりやすい。』
これらの言葉は、自分に居場所と存在の意味を与えてくれた。
とにかく人からの賛辞が欲しくて欲しくてたまらないし、必要とされたいし、逆に叱られたり、失望させたりすることを心の底から嫌ったし、自分が関わった全ての人にハッピーになって欲しいし、感謝されたい。そうじゃなきゃ、心が耐えられなかった。だから叱られるどころか、褒められる為に必死に準備したし努力したし、いい顔をして生きてきた。
自分は今も両親の残してくれた実家のマンションに一人暮らしをしている。
留学時代以外の40年間変わらず住んでいる場所だ。
だから自分と同じマンションに住んでいる方々は当然幼い頃の自分を知っているわけで•••
『臼井さんの息子さん、早くにご両親亡くしてしまったから、あんな風になっちゃって…。両親がかわいそうだわ。』
とか、ぜっっったいに思われたくない。
『ご両親が亡くなっても、息子さん頑張ってるわねぇ、偉いわぁ』
って、思って欲しい。
早くに死んだ両親を悪く言われたくない!
(たぶん、何も思っていないというのが現実かもしれないけど。)
そして今も健在で、90歳を超えたバアちゃん。
『この前保険屋さんが、「おバアさんのお孫さん、YO!YO!YOSUKEさんなんですか?グランパスのスタジアムDJさんですよね!すごい!」って言われたわぁ。』と電話口で嬉しげにしゃべってくる。
バツイチで子供のいない孫である自分にとって、唯一のバアちゃん孝行がコレかも知れない…。
とにかく自分は、『人の顔色をこんなにも伺って生きていたんだ。』と改めて気づいたわけだ。
いわゆる『世間体』というヤツだ。
決してそれを気にすることが悪いことではない。
ただ、そんな狭い範囲の世間体を気にするがために、弱さや悩んでいる自分などが出せずにいるより、ありのままの自分をさらけ出した方が、もっとYO!YO!YOSUKEや臼井陽介の魅力は出るはず。
…と助言を受けたのだ。
ごもっともだ。
僕は人に嫌われるのが大嫌いだ。
人に愛されたい。
だから人を信じ、愛したいと思う。
ただ、経営者になり、タレントの時には一切味合う事のなかった…『人に嫌われる』ことがとても多くなった。
正直まだ慣れてこない。心は痛いし、散歩中とかずっと頭の中に雑念としてまとわりつく。
『タレントだけやってりゃ良かったのに。』
『タレントが調子に乗って会社とか作るからだよ。』
『人を雇ったり教えたりするなんて偉くなったもんだ。』
とか言われないようにしなきゃ…
そして…
『自分の一挙手一投足で、所属タレントたちにまで被害が及んだらどうしよう…』
『自分の判断ミスで、みんなを露頭に迷わせたらどうしよう…』
『これだけ巻き込んでしまって、彼、彼女の人生の大事な時間をこんなにも奪っていいのかな…』
『自分の発言や言動が原因で、関係各社からキラれたらどうしよう•••』
毎日こんな事ばっかり考えている。
自分はどうしようもなく弱い。
だから今まで読んだこともなかったビジネス書ばかりここ数年読むようになり、ビジネスのノウハウやマインドを学ぶようにしている。とても参考になるし、本当にビジネス書は面白い。自分の価値観や固定概念を壊してくれるから、もっと前から読んでおくべきだったと後悔するほどにはハマっている。
だから読めば読むほど痛感するのが…まだまだ果てしなく未熟すぎる…ということ。
こう思うことのタチの悪さが…『人からは認められたいくせに、自分が自分を認めていない事』なのだ。
自分がやってきた事や、やってる事なんて誰でもできる。数多いる経営者やタレントの足元にも及ばない。これを本気で思ってしまっているわけだが、ほんとはそんな事ない。でも、そう思えない。
これが良くないんだと、彼は言う。
そうか…
自分のやってきた事に誇りを持ち、もっと口に出していく。そして、背伸びした言葉ではなく、等身大のカッコつけない言葉を素直に発していく。
20年間のタレント人生により、こびりついたこの『ありのままの自分を出さないクセ』をどうにか払拭していくことが、今後のミッションだ。
うまく出せるかなぁ…。。。
とにかくやってみるよ。
ありがとう、トムくん。
次回は『自分はコンプレックスの塊。』をお届けします。