七夕の 日曜の朝 孫来たる

七夕も、新暦の平塚より、やはり旧暦の仙台か。
朝から曇天の空には、カササギの橋も架からず、彦星と織姫の逢瀬も、今夜はおそらく予行演習。
そんな朝、3歳児の彦星がやってきて、さあ小変。

炎天下 鯨ならずも 潮を吹く

ひとつの事だけに人生を費やせば、誰でも天才。

幼少時、天才かと思われた子供も、大人になる頃には凡才。

多くの親は、得意な科目を褒めるより、苦手な科目を責める。
よって、偏食のない凡才を育てる事こそ、教育原理かも。

紫陽花や 勝って嬉しい 花一匁

♪かごめかごめ 
籠の中の鳥は 
いついつ出やる
夜明けの晩に 
亀と鶴が滑った
後ろの正面だ~れ
勝って嬉しい花一匁
負けて悔しい花一匁
「この世は、あの世の準備体操」

スフィンクス 問えばカイロの日和あり

朝は4脚、昼は2脚、夕は3脚の答は人間。
ハタチまでは、親や世間の世話を受けての教育。
ハタチから還暦までは、汗水たらして勤労と消費と納税。

老後は、自給自足と年金生活で「土に帰れ」ば、広場に人が群れて、シュプレヒコールする用もなし。

悪い血を 吸ってくれた蚊 十文字

蚊帳の隙間から忍びこむインベーダー蚊は、鱈腹血を吸って、飛ぶことも出来ずに蚊帳の中。
昭和の子供らは、容赦なくその蚊を叩き潰すと、刺されて腫れた皮膚に、十字を切ったものだった。

良寛や 老いらくの恋 貞信尼

うらを見せ おもてを見せて 散る紅葉
(蓮の露より)良寛さんは越後の人。

清貧・無欲・純粋の禅修業で全国行脚。

生誕255年歿後182年73歳の生涯。

田沼意次やら松平定信、それに頼山陽も生きていた江戸後期の有名人。

風鈴の 下の盤上 陣地取り


異邦人の言葉がさっぱりのように、門外漢には専門家同士の会話は不可解。
昨日のNHK、囲碁のアジア選手権。

井山裕太九段が、朴九段との決勝戦で見事優勝。
只、素人には対戦後の解説すら難解ホークス。

静かなる 夏越の海の 足洗い

「今日で今年の上半期は終了」と「今日は、有史以来頂点の日」と、どっちを選ぶかで、分母が変わり、今日という分子が、砂粒だったり小石にもなったりする。
千光寺 芙美子の町を 見下ろして

海が見えた 
海が見える 
五年ぶりに見る
尾道の海はなつかしい 
汽車が尾道の海に
さしかかると 
煤けた小さな町の屋根が
提灯のように拡がって来る 
赤い千光寺の塔が見える・・・
(林 芙美子 歿後62年)
夕立や 池に落つれば 蓮の雨

降る雨は一様であるが、落ちた場所で姿は異なる。
天の摂理に逆らい、我池引水ばかりでは空池多し。
サッカー王国ブラジルの国民さえも、船を浮かべるほどの競技池を蹴って、満濃池を要求している。