2022年初めの目出度い月、睦月を覆う暗い雲! 惰眠からの覚醒を!?
新しい年が始まった。コロナ第5波もピークアウトして、年末年始の買い物客で賑わう街の様子や国民的なスポーツイベントに発展した箱根駅伝の沿道にも多くの見物客が出現し、ようやく世の中も普段の顔を取り戻したように思えた矢先、変異株オミクロンの猛威にあっという間に晒されてしまった。
思い起こせば、本年1月1日の全国の一日の感染者数は534人であった。それが10日には6431人(約10倍)を記録し、20日には46185人に達し、今月末では8.4万人(1月1日比130倍)に達するまでに感染者数が急拡大した。第6波の襲来である。想像を超える急速な拡大で予定していたブースターワクチン接種も結果的には遅きに失したようだ。そんな中、こともあろうにキプロスでオミクロン株とデルタ株の両方の特性を持つ新変異株が確認されたとの報道もされている。改めてコロナウイルスの脅威を再認識せざるを得ないようである。新年劈頭から、新型コロナへの警戒心と対策の手を緩めてならないことを思い知らされたようである。
今月はもう一つ理不尽な事件が発生した。昨年12月17日に発生した大阪のクリニック放火事件で25人もの人命が奪われた事件は未だに人々の心を震わせる痛ましい事件であるが、1月27日、今度は埼玉県のふじみ野市で医療関係者を人質にした猟銃殺人事件が発生したのである。どちらも何の落ち度もない医師や医療従事者や無辜の患者さんを巻き添えにした身勝手極まりない事件である。
平時でないこのコロナ感染症拡大の局面では医療現場はまさに命がけの救命治療に忙殺されている非常時だ。社会に大きな貢献をしているエッセンシャルワーカーを狙い撃ちした如き事件には思わず天を仰いで嘆息してします思いである。無責任なコメントはしたくないが、ここまで人心が乱れ始めているのも長引くコロナ禍が原因なのであろうか? 一刻も早くコロナ禍から脱却して平時を取り戻したいと願うばかりである。
更にもう一つの大きな不安と恐怖を呼び起こしているのが、忍び寄る戦火の匂いである。ウクライナ危機が予断を許さないほど緊迫の度合いを高めている。一歩間違いえばロシアVS米欧が第二次世界大戦以来、直接戦火を交える可能性がある深刻な危機が高まっている。この欧州の動きに連動して、台湾海峡における中国の軍事侵攻の可能性も懸念されている。米国はヨーロッパと東アジアで同時に戦線を開く、いわゆる二正面作戦は不可能だろうとの観測のもと、ヨーロッパと東アジアで軍事作戦が連動する形で同時勃発する事態が懸念され始めているのだ。そうなれば日本も到底無傷では済まないだろう。加えて北朝鮮が狂ったようにミサイル発射を繰り返し始めている。これもウクライナ危機と決して無関係ではなさそうである。ウクライナと台湾海峡への対応で手一杯のバイデン政権の足下を見透かし、北は今が発射実験のチャンスとみている節が濃厚であるように思われる。
いずれにしても、ヨーロッパ、東アジアを取り巻く安全保障上の不安と恐怖はこの1月中に一気に現実味を帯びたものに変質しつつある。
今年は、例年以上に気の抜けない非常事態が連続して発生することが予見されるので、社会も国民もそれ相応の覚悟が求められそうである。惰眠から覚醒する時かも?