相次ぐ若い人の自死! 生き方の軸を掴もう! | 経営の勘どころ・つかみどころ

相次ぐ若い人の自死! 生き方の軸を掴もう!

コロナ禍で、先を見通せない閉塞感が漂う世相を写してか、このところ若い人の自死が相次いでいる。女子プロレスラーの木村花さん22才、アイドルグループメンバーの鷹野日南さん30才、人気俳優の三浦春馬さん30才、女優の芦名星さん36才、国民的女優の竹内結子さん40才という具合である。


 警察庁の調べでは今年8月の自殺者数は1854人に及び、前年同月比で251人増・16%増加したとのこと。男女別では男性が6%増に対して、女性が40%増となっている。年代別では30代までの世代が70%強増加している点に特徴があるという。


 確かに新型コロナ感染症拡大は、100年前のスペイン風邪以来のパンデミックである。今地球上に存命の人類にとっては初体験に近い出来事であるので、若い世代ほど強いショックを受けたとも推測できないことはない。 しかし、自死までに至る行動には何故?と首をかしげざるを得ないのが正直な感想である。

 

  報道ではSNS上の誹謗中傷や人間関係の葛藤が原因との見立てであるが、生きていれば葛藤や悩みは誰にもつきものなので、インターネットもスマホもない時代から今日まで生き伸びてきた高齢者(小生)には、到底理解できない現象なのである。戦後75年、当時と比べると、文句のつけようのない豊かな社会となった今の時代だが、自死を考えざるを得ない心の闇が存在することだけはどうやら確かなようである。


 さて、心の闇を晴らすにはどうしたらよいのか?古来、この心の闇を吹き払うため人間は哲学・宗教・自己探求を重ねてきた歴史がある。今は、このような先人の歩んできた「心」の探求を学ぶ機会が極端に失われているのではないかと思える。そこで、この際、古くて新しい人生の指針(生き方の軸)となるものの一端を吐露してみたいと思う。

 

1.人生 三つの真実を覚知しておこう!
    一つ、人は必ず死ぬ

  一つ、人生は一回しかない 

   一つ、人はいつ死ぬか分からない
      ※この人生の真実に、正面から向き合うとき、今を生きる軸ができる!


2.白隠禅師座禅和讃の一節に学ぶ!
  衆生本来仏なり 水と氷の如くにて 水を離れて氷なく 衆生の外に仏なし
       衆生近きを知らずして 遠く求めるはかなさよ
          たとえば水の中に居て 渇を叫ぶが如くなり
              長者の家の子となりて 貧里に迷うに異ならず 
                   六趣輪廻の因縁は 己が愚痴の闇路なり   
                        闇路に闇路を踏み添えて いつか生死を離るべき


3.掴みどころのない心を 笑いつつ 戒めたい!
     人のことだと思うたに わしが死ぬとは こりゃたまらん
     いずれくる 生老病死と知りつつも わが身のこととは 思い及ばず
       いつまでも 生きるつもりの 人ばかり
         心こそ 心迷わす 心なり