台風と政治の強風が吹き荒れた神無月に思う! | 経営の勘どころ・つかみどころ

台風と政治の強風が吹き荒れた神無月に思う!

前月10月は陰暦で神無月と称される。俗説では、10月に全国の神々が出雲大社に集まり、諸国に神々がいなくなることから「神無月」とされ、出雲の国では反対に「神有月」と呼ばれるとのこと。

 神の不在をいいことに、10月は秋の長雨に追い打ちを掛けるように2つの台風が日本列島に上陸・接近しながら縦断していった。日照不足で作物の生育が遅れ、秋の観光シーズンを期待していた地方経済にも少なからず打撃を与えたようだ。

 加えて、10月10日には、衆議院が突然解散され、総選挙の告示と投開票が実施された。希望の党を中心に久かたぶりに野党陣営に追い風が吹くのかなっと思ったら、小池党首の「排除」発言で途端に逆風が吹き荒れ、選挙戦は与党の大勝に終わった。

 一衣帯水の中国でも、10月18日から5年に一度の中国共産党大会が開催され、全国の指導者が北京に大集合した。まるで、中国も神無月の季節がやってきたようである。

 この大会では事前の予測どおり、次世代の後継候補となるべき50代の中央政治局員は一人も選出されず、習近平総書記の名前が記述された党規約が採択され、「核心」の称号とともに長期政権の布石が打たれた。これをもって中国の国家戦略は、建国(毛沢東)から富国(鄧小平)を経て、強国(習近平)を目指すことが明確になったようである。

 富国強兵にひた走る中国。その目前に控える覇権戦略が、南シナ海と東シナ海の内海化であるとされる。トランプ政権のアジア戦略に共同歩調をとるしか道のない日本としては、これからが目の離せない、長く苦しい年月となるであろう。