東京が広島・長崎になる日でけはご免被りたい! | 経営の勘どころ・つかみどころ

東京が広島・長崎になる日でけはご免被りたい!

 北朝鮮の相次ぐミサイル発射でついに東京の地下鉄が緊急停止し、朝の通勤客に影響が出た。

政府はもしも東京が核の先制攻撃を受けた場合を想定して、東京の地下に網の目のように張り巡らされている地下鉄の駅や地下商店街に避難することを国民に呼びかけているらしい。しかし、国民はそのような訓練を誰も受けていないし、具体的に何をどうして良いのか皆目見当がつかないのである。

 

 かたやトランプ政権が100日の時期を迎え、世界の安全保障の緊迫度が急速に高まってきた。特に朝鮮半島情勢は、赤信号が灯りそうなまでに切迫しつつある。

 トランプ政権は、オバマケア撤廃や難民強制退去命令、メキシコ国境への壁建設等では相次ぐ失敗を繰り返している。足もとでは、ロシアゲートが急浮上して政権の先行きに不透明感が漂い始めている。

 経済政策でも、TPP離脱宣言以外は、特に何かを始めたという気配もなく、ここにきて、法人税を35%から一気に15%に引き下げる減税政策を唐突に打ち出してきた。

 しかし、その実現可能性となるや、早くも疑問符がつけられ始めている有様である。残るは、シリヤへのトマホーク攻撃のような軍事的行動をエスカレートさせる事で、支持率を確保することを考えているのかも知れない。

 核・ICBMの開発阻止を目的に北朝鮮へ圧力を強めているのも、軍事政策強化による支持率獲得の狙いがあるとの憶測も一部で語られつつある。

 だが、小国とはいえ、相手は若い独裁者が率いる危険な国家である。朝鮮半島に火の手があがれば、日本が真っ先に核攻撃され、広島・長崎の二の舞になりかねない。火遊びはご免被りたい。