FMきららカップまで1週間~1年前の自分へのリベンジ! | 「最後まで諦めない」~医師、時々作家、そしてランナー

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医師であり、時々作家、そしてランナーである筆者が日々の出来事について徒然なるままに綴っております。「最後まで歩かない」事をレースでも、人生でも目指しております。

2011年2月6日、日曜日に第28回FMきららカップ宇部駅伝競走が開催されます。来週の日曜日なのでいよいよです!

FMきららカップ第28回宇部駅伝競走大会

これは大会を主催するFMきららという宇部市のFM局のポスターですので、レースの詳細に興味がある方は下に
宇部市陸上競技協会のホームページに詳しく載っていますので覗いて下さい。

宇部陸上競技WEBマガジン

このレースは年1回、2月の第1日曜日に開催される宇部市及びその周辺地域のランナー達のお祭り的な部分も
多分にあると思います。地域のFM局は大会を実況放送するぐらいです。

下にリンクを貼っておきますが、そこそこの大きさはある常盤公園の周りを男子なら7人、女子は5人のランナーが
襷を継いで走ります。

お祭りとは言え、男子の一部のチームは企業のクラブチームや高校陸上部など結構な脚自慢が集まりますので、決して侮れません。2部にも仮装ランナーは少なくとも昨年はいませんでした。

常盤公園

上にリンクを貼った常盤公園自体は「宇部市の皇居」とでも言うべき中々いいランニング・ウォーキングコースです。

まず公園の中を走りますので、信号がありません。車も無料で停める事の出来る駐車場があります。
その駐車場の近くに自動販売機やトイレもあります。適度なアップダウンがありますので、土曜日、日曜日の早朝は歩いたり、走ったりしている人が結構います。

景色も結構いいです。私もこの公園がもう少し自宅と近ければ、練習コースとして利用してると思います。

さて、話は昨年の2月に遡ります。私はその当時は宇部市の病院に勤務しており、その病院の職員で結成した
チームのメンバーとして、この駅伝を走る事になりました。

2009年11月のフルマラソンを完走した事から勢いにも乗っていましたし、練習もそれなりにしていました。
しかし、1年前の自分は故障が多かった上に、一度故障するとそのダメージからの回復にかなりの時間を
必要としていました。

シューズもナイキの厚底を履いてましたし、「骨盤ランニング」も知りませんでした。「風が強く吹いている」は読み終えていましたが、「走ることについて語るときに僕の語ること」はまだそのタイトルさえ知りませんでした。
肉体的にも、精神的にも今の自分から考えると、かなり未熟だったのです。

私が走る事になっていたのは1区でした。
この駅伝は1区が6.17キロ、2区、4区、6区が2.5キロ、3区、5区、7区が3.67キロを走ります。
女子は1区が2.5キロ、2区が1.5キロ、3区が2.17キロ、4区が2.5キロ、5区が3.67キロ走ります。

それまでもどうも右足首に違和感を感じていたのですが、大会前々日、金曜日の夜の練習で完全に右足首を
痛めてしまいました。

已む無く、土曜日に出勤した時に「残念だが1区の6.17キロを走るのはちょっと無理そうなので、短い区間に変更して欲しい。」と頼みました。しかし、色よい返事が中々得られなかったのです。決して私が一番の快足だった訳
ではないのにも拘わらずです。

当時勤務していた病院のいわゆる事務長は、60歳を越えた今でもマラソン大会に出た翌日には地方の運動競技の結果を伝える新聞の紙面に必ず名前が載るような快足です。又、薬局長も今なら勝てそうですが、当時は私より間違いなく速かったです。又、病院の関連の老健施設で働いていた介護職の男性は2区を走り、区間で2位という素晴らしい走りを見せました。

私より3人は確実にいい走りが出来そうな人達が揃っていながら、なぜ交替に逡巡したかというと、この駅伝大会の1区には各チームが「エース」を投入してくるのです。即ち「花の1区」なのです。1区を走るランナーの
タイムが速ければ、「貯金」が出来ますので後の区間を走るランナーはその分楽になります。

それ故、たかが6.17キロですが、速い人は20分台の前半で走ります。25分台で走るか、26分掛かってしまうかで順位はかなり変わります。24分台なら上出来ではないかと思います。

我がチームの快足ランナー達は「1区はハイペースだから走るの嫌です」と誰も喜んで引き受けてくれません。
最終的には「当日の朝でも区間変更は可能だから、明日の朝の先生の状態をみて決めましょう。もし無理なら、薬局長が1区を走ります」という結論に達しています。

翌日の朝になっても勿論そんなに早く回復する訳もありません。1年前の私はテーピングに関する知識も乏しかったです。今ならニューハレテープやキネシオテープで足首を固めて走るとかいう知恵を働かせたと思います。

アップを少ししてみましたが、「痛い」のは誤魔化し様がありません。でも1区を走りました。
「負けず嫌い」な性格のなせる業だったと今でも思っています。30分ちょっと掛かり、下から数えたほうが
早い順位でした。2区の介護職の快速君は区間2位だったので、村沢君並のごぼう抜きを見せたに違いないと思います。

走り終えた後は歩くのもままならない程、右足首を痛めており、応援に来ていた妻の肩を借りて移動する始末でした。とってもカッコ悪かったです。

今年の駅伝には宇部市で診療所を経営しているN先生が結成している「チーム万歳」の一員として走ります。
ウルトラで痛めた右足もすっかり治っていますし、少々痛んでもテーピングすれば大丈夫だと思います。

問題は1区を走らせてもらえるかどうかです。「チーム万歳」には山口県を代表するウルトラランナーであるH先生を始めとして、結構速い人が揃っていますので、短い区間を走る事になる可能性も十分あります。
それはそれで全力を尽くそうと思ってます。

ただ「1年前の自分」から肉体的、精神的にどれだけ成長できたのかを図る尺度としては絶好の機会ですので、
1区を走れたらいいなと切に願う今日この頃です。

来週には何区を走るか連絡があると思いますので、天命を待ちますw。