● 暑くなって頭痛やめまい感に悩まされていませんか？
こんにちは、稲葉和生です。
本当は梅雨真っ只中なのですが、今年は雨の日が少なく、もう既に梅雨が明けたかの様な真夏の陽気が続いています。
こう暑いと、立ちくらみがしたり、めまい感に襲われたりしませんか？
気温が上がると、皮膚の表面の毛細血管が拡張します。
すると、体の表面の血流を増やして、血液の温度を下げ、体の熱を発散させて、体温の上昇を防ぎます。
また、汗をかくことによって、気化熱で皮膚温を下げたりもします。
これらは、無意識の内に、オートマティックに行われます。
全て自律神経によってコントロールされています。
高齢者、または自律神経失調症の様に、神経や精神疾患があると、ことさら体温のコントロールが上手くいかないので、不調を感じやすいのです。
無意識の内に、自律神経が大忙しで働いているので、何もしなくても疲れを感じたり、だるさを感じるのです。
皮膚の表面、体表面に血液が多く流れるので、脳の血流が減少します。
また、暑さで血管が拡張しているので、血圧が低くなります。
冬場よりも、夏の方が血圧が低いのは、このためです。
脳に血液が行きづらいのですから、めまい感や頭痛が起きやすいのです。
自律神経系が弱いと、立ち上がったり、起き上がったりした時に、心臓が速く動いたり、血管を細くして、脳の血圧を維持しようとする働きが上手くいきません。
加えて、アドレナリンをはじめとした、ホルモンのコントロールも上手くいきません。
脳への血流が不足することによって、めまい感や頭痛が起きるのが、お分かりいただけましたでしょうか？
涼しい部屋に入って、皮膚温を下げたり、冷たい水に触れると、皮膚の血管が収縮して、脳への血流が増加します。
また、アドレナリン等の作用が加わって、頭がシャッキリします。
こういった、脳への血流のコントロールを妨げる、大きな原因があるのをご存知でしょうか？
答えは「肩こり」なんですね。
首や肩の筋肉が硬いと、血管の拡張が上手くいかずに、脳への血液供給が十分に行われません。
肩こりも、頭痛やめまい感の原因となります。
汗を掻いて、冷房で冷やされて、首や肩がガチガチに凝っていませんか？
あなたの立ちくらみや、頭痛の原因は肩こりなのかもしれません。
マッサージを受けると、肩こりだけでなく、頭痛やめまい感まで良くなった、なんてことがよくあります。
最近、疲れた・頭がフラフラする・頭がよく痛くなる、なんて人は肩こりがひどくなっていないか疑ってみて下さい。
長時間、冷房に晒されている人は、特に注意が必要ですよ。
肩こりが、実は以外な原因だったりするものなのです。
気をつけましょうね。
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