君と僕の真ん中で
いつの間にか夏が姿を消し
一瞬の冷たい風が頬を撫でる
これから抱き合おうかとためらう
君と僕の胸の間で
風が行き場を迷う
戻ろうか
進もうか
決して愛し合っているとは言い切れない
君と僕の真ん中で
気持ちが揺れ動く
唇を重ねようと
顔を近づけてみると
一瞬うつむくその瞳に
僕は嫉妬する
腰に回した手を
そっと離そうとすると
君のその手が僕の手を握る
どっちなんだ
君と僕の真ん中で
恋心が行ったり来たり