イエス様が十字架にかかってくださった受難週も過ぎ
日曜日はいよいよキリスト復活を祝うイースター(復活祭)ですね!
もしもよろしければ、今回は世界各国の言語(現在41カ国語)で発信されている「聖書プロジェクト」をシェアさせて頂きます
「聖書プロジェクト」とは、聖書のストーリーをすべての人に届けるために、短編アニメーションなどを提供されている非営利アニメーションスタジオです
5分前後の短いビデオとなっています♪
聖書にご興味のある方や、お子様や若い方などにもお薦めのものとなっていますので、宜しければお時間のあるときにでも、ぜひご覧になってみてくださいね
ルカの福音書24章 Gospel of Luke Ch. 24
~イエスの処刑に反対していたヨセフという宗教指導者がいた。
彼はイエスの遺体を引き取って、近くの墓地に葬った。
二日後、イエスに従っていた女性達が墓を訪ねてみると、墓は入り口が開いて空になっていた。
しかもそこには光輝く人達が現われて、イエスは死から蘇ったというんだ。
おびえて逃げた彼女たちの言うことを、誰も信じなかった。
~イエスは、これが旧約聖書に初めから書いてあった事だと説明した。
~これは、イエスの真の姿を見る事がいかに難しいかという話だよね。
ああ、それを見事に表わしている。
神の偉大な力と愛が、恥ずべき死刑を通して啓示される訳がないと思われていたことをね。
それに人の子が、弱さと自己犠牲を通して世界の王になるなんて、訳がわからないよね。
でもそれが、ルカの福音書のメッセージなんだ。
僕たちのものの見方が変革されることによって、価値観が逆転したイエスの王国をはじめて理解できる。
ルカの福音書は、イエスと弟子達が再び食事を共にする場面で終わる。
みんな蘇ったイエスを見て震え上がっていた。
というのもイエスは人間だったけど、ただの人間ではなかったから。
うん、死をくぐり抜け、新しい創造としてよみがえったのだから。
それから、イエスは弟子達にご自分を生かしているのと同じ神の力を与えるので、良い知らせと神の国を人々に広め分かち合うようにとおっしゃった。
そのあと、イエスは天に昇られたとルカは記している。
「聖書」、人類の歴史に最も影響を与えた本といえます。
僕たちが何故存在するかという、人生の根本的な問題にも切り込んでいきますよね。
聖書のストーリー The Story of the Bible
聖書が重要な本だという事はわかりますが、とにかく分厚いですよね。
長い年月を経て書かれた、沢山の書物の集合体ですからね。
でも全部一緒になって、一つのストーリーを伝えているんです。
その聖書のストーリーって何ですか?
まずは、全てを造られた神という存在を紹介するところから始まります。
神は、暗闇と混沌の中から、秩序と美に溢れる世界と、命を育む園を造られたんです。
そして、その創造の頂点に立つ者として、人を創られました。
~人は神の形に創られた。
それはつまり人間はこの美しい世界を神の為に管理して、さらに美しくしていく仕事を与えられたという事。
~神が直接導いてくれたイスラエルが失敗したなら、一体誰が成功出来るんでしょう?
預言者はまだ望みはあると言いました。
神は新しい指導者を送り、彼はイスラエルの罪を代わりに負い、正しい選択を出来るように彼らの心を作り変えると。
その約束を残したまま、「旧約聖書」とよばれる部分は終わっちゃうんですよね。
はい、続きは「新約聖書」で語られます。
ナザレのイエスが登場し、彼は自分がその約束の全てを実現させると言いました。
イエスは、人類が屈し続けていた闇の力を退けました。
そして、彼を通して、神は世界を治めに来られたと宣言しました。
~さらに新約聖書は、イエスは人となられた神であると宣言しています。
イスラエルと全人類が出来なかった事をして、私たちの罪の結果を引受ける為に来て、その犠牲の愛の力は悪や死の力に勝ちました。
これで、人間には新しい選択種が与えられました。
新しい木(十字架)によって、以前のままの自分に固執するか、新しい世界に飛び込むか。
聖書によれば、イエスに従う道を選んだ人には神から新たな活力を得ます。
~そして、イエスが再び来て全てを変える日を待ち望むように伝えました。
聖書はその日、つまり正義がもたらされ、悪が滅ぼされ、天と地が一つになり人々が神の愛と力によって共に世界を治める日を指さして終わっています。
聖書の文学スタイル Literary Styles in the Bible
聖書っていうのは、沢山の書物が集まって、最初から最後まで一貫したストーリーを語っています。
でもそれぞれの書の文学的スタイルは様々です。
そうなんです。
例えば本屋に行くと棚毎に違うジャンルの本が揃っていますよね。
~じゃあ聖書にはどんなスタイルの文学が収録されているんですか?
まずなんといっても物語ですね。
これが聖書の43%をしめます。
次に詩集、これが全体の33%、そして残りの24%が論文のような散文スタイルの文章です。
~上質な物語には必ず何かを求めている登場人物がいます。
その登場人物を通して著者は、「我々は何者なのだろう」とか「人生で重要なものは何か」という人生の大きな問題を問いかけます。
~そして物語は往々にして、私たちの現実にも希望を与える解決をもって終わります。
だとすると、聖書の登場人物からは自分がどう生きるか学ぶべきなんですか?
それが、そうでもないんです。
聖書の登場人物はたいてい大きな欠点がある人達ですから、どちらかというと見習うべきではないですね。(注:イエスキリスト以外の登場人物)
でもそんな彼らに自分を重ねて読むと、自分の生活や過ちについて新たな視点が与えられます。
黙想しつつ読む古代イスラエル文学
聖書というのは、色々なスタイルの文学を集めたものなんですよね。
物語とか詩とか、散文とか。
僕たちにとっては馴染みのある文学です。
物語といえば、半沢直樹やジブリ映画なんかを思い浮かべますよね。
詩もわかりますよ。
宮沢賢治とか米津玄師の歌詞とかでしょう。
今例に挙げたのは、この時代、この地域で生まれたという点で、日本文学といえますよね。
~古代イスラエルの文学の特徴って、どういうものなんですか?
まず物語や詩の中で、現代の読者ならあって当然と思うディテールが省略されているのが大きな特徴です。
だから、シンプルな文書に思えます。
これって実はすごく洗練された文体なんですよ。
残されたディテールにはすべて大きな意味があるんです。
でもディテールが無いと、物語に曖昧な部分も出てくるでしょう。
例えばアダムとイブのストーリーを例に挙げれば---
~本当に沢山の疑問が残りますよね。
こうした疑問の中には、著者にとって重要でないものもありますが、中にはあえて曖昧にしている所もあるんです。
~謎があるからこそ、聖書を読むのは面白いし、発見もあるんです。
~なるほど。
聖書の各巻には曖昧な箇所がたくさんあるけど、すべてが組み合わされると大きな意味が見えてくるんですね。
そこが、聖書のすごい所なんですよ。
こういう本だから全体を読み、あらゆる箇所を照らし合わせる事で理解できるんです。
なんだか、複雑そうですね。
僕にはそんなこと出来るかな~。
自分一人では難しいでしょうね。
それにすぐに全部わからなくていいんです。
ものすごく内容の濃い本ですから、ゆっくり注意深く、生涯を掛けて何度も何度も読みながら、聖書と対話するようにして発見していけば良いんです。
思い巡らしながら、読む本なんですね!
~その内、聖書そのものが語りかけてくれるようになると驚くべきことが起こります。
聖書が、あなたの心を照らしだすのです。
聖書の読み方:筋書 Plot in Biblical Narrative
物語を読む時は、全ての場面を全体の流れの中で理解することが大事なんです。
それを無視すると、同じ物語から全く違うメッセージを受け取ることになってしまいます。
聖書の読み方:登場人物 Characters in Biblical Narrative
~聖書の登場人物たちは、まるで鏡のように、私たち自身の本質を映し出してくれるのです。
でも聖書の登場人物には、自分を重ね合わせ難いですよね。
だって、詳しい事があまり書かれていない場合が多いじゃないですか。
聖書の登場人物の描かれ方は、現代の物語とは違うんです。
最小限の情報で、多くのことを語ろうとしてるんです。
~現代の読者なら知りたいと思うような、思いや動機さえ書かれない事が多いんです。
~聖書の著者は普通、それが良いとか悪いとか書きません。
登場人物の言動から、動機を浮かび上がらせ、彼らの行動とその結果から事の善し悪しを読者に判断させるんです。
~登場人物はとても複雑で、私たちと同じように良い面も悪い面もあります。
欠点の無い人なんて、出てこないんですよ。(注:イエスキリスト以外の登場人物)
~驚くべきは、神がこれらの落ち度に関わらず彼らを用い続けれた事なんです。
~神が聖書の登場人物達を見捨てないことは、神の忍耐と愛を表わしているんですね。
~そして登場人物たちが何度も何度も神の恵みに包まれて、終りにたどり着くことを知るのです。