ケント逮捕の3か月後
執行猶予付きで出てきた事を知った


それでも自分はケントのところに戻る事はなく金山さん預かりのまま過ごせる事になった
あとで知ったのだが
金山さんが運転手兼金融スタッフとしてそのまま使う事の話しをつけてくれていた
それと金融屋責任者の高畑さんの影響もおそらくあって毎日の送迎もしてたし大麻取引のあとも高畑さん宅のパーティに度々呼んでもらえてたしそれなりにいい関係を築けていたからとも思った

ほんと
ケントのところには戻りたくない 
でも金山さんにも高畑さんにも預かりの身分で相談など出来ないし今後どうなるんだろうと心配でひとり病んでいたのでこのまま変わらず居られる事がとても嬉しかった

それでもこの西新宿の事務所にケントは度々顔を出しにきてたまに小突かれていたがそれ以上の嫌な事は無くなった


それからしばらく同じような毎日で金融業務もそこそこ覚え受付はまだ出来ないまでも電話は普通に出れるようになり要件を聞きそれを誰に繋ぐか位はできるようになっていた

そんな5か月ほどたったある日

電話が鳴って自分が出ると
吉田と名乗る相手から「金山さんに伝えてもらいたいのですが今日の支払い少し待ってほしい」と
はいわかりましたと電話を切ってその事を高畑さんに報告すると直で金山さんに電話してと
で電話して内容を話すと
「てめー いつからそんな偉くなったんだ!てめーは俺か! 少し待ってで期日は聞いたのか? 今日支払う額は知ってんのか!100万だぞ!」と
身の危険を感じるほどもの凄く激怒され初めて怒られたショックとやくざである態度を見て怖くてもうやれないと逃げる事を決め金山さんに謝りに行ってきますと嘘をいい姉が住んでいる東十条に逃げ込んだ

翌日
高畑さんから連絡が来て怒ってないから平気だスタッフが迎えに行くから戻ってこいと うそを言われ迎えに来た車の中でボコられ着いた事務所で軟禁状態になった
金山さん出かけているから戻ってきたら謝れよ と言われそれでも また一瞬の隙をついて事務所から逃げだした

連絡は来ても無視して石神井の友人宅に数泊したあと実家に戻ると両親が状況を察しているかのような神妙な面持ちで出迎え「組の人が俺を探している」といい ここに来たぞと言われた

自分も状況を話すと父親が誰かに相談の電話して知り合いの知り合いがその組の相談役を知っていて後日実家の近くのお寿司屋さんで話し合いで50万円を払って抜ける事ができ以降は組との関係はなくなって元のトラック運転手に戻る事ができた父親のおかげでもある

あのテレクラから
本当に激動の1年だった。