最近数年ぶりにドクターペッパーを飲んだ
コーラでもペプシでもなくドクターペッパーが好きで好きと言っても今は年1回飲めたらそれでいい
あの独特の風味が
これこれといい 飲んでしまい
幼少期の事を思い出してしまった


ドクターペッパーだけ度々クジ付きで販売されていた事もあって近所の駄菓子屋3軒どこもくじつきで販売をしていた

1等から100等まであって

1等 スーパーカープラモデル
2等 戦車プラモデル
3等 大花火セット
4等 カラーバット
5等 デカスーパーボール 

6等7等8等9等10等
20等30等40等50等
60等70等80等90等
100等 特別賞

だいたいどこの駄菓子屋も似たような景品で
1等2等だけは別格だった
2センチ四方の真四角のめくり式のクジで裏の紺色の紙を剥がすと数字が書かれている
1が1等 2が2頭 3が3等と
ごく普通のあのクジで
手が入る穴の空いた箱に手を入れて
一枚取って めくり
ハズレたクジは床に捨ててある
そのクジを拾って見たりとか
たまにわしていた


ある休みの日に
隣りの地区の学区内の駄菓子屋に初めて寄ってドクターペッパーまた買って飲んでクジ引いてハズレて捨てた床をみたら

ん?
2の番号のクジが半めくれで落ちている

え?

不思議に思って景品コーナーを見ると
100が1等 99が2等 98が3等となっていて初めて見る仕組みにびっくりして
だから2がハズレで落ちてるんだと
慌ててその2を拾ってどこかで拾った2を使おうと持ち帰った
またその逆も思いついて近所の駄菓子屋には99や98は普通に落ちている
なんだか俺しか知らないすんごい盲点を見つけて帰りのチャリスピードはもの凄かった


早速近所の駄菓子屋に行くと2等が当たられてる
床を見ても掃除のあとでゴミが無い

違う駄菓子屋にいきまた2等が当たられている
床にはハズレクジは落ちているが
そう都合よく99や98は落ちていない

最後の駄菓子屋では2等は出ていないがほかの当たりが結構でていて残りクジが少ない
ここでこの2等のクジを出しても誰かがすぐ2等を出してしまうその事を考えたら近所の俺に疑いはかかり何かやばい事になるんじゃないかと考え
2等を出すのをやめた

でそれからは99.98のゴミ探しの
不審人物に変わっていった
99が落ちてねーかなーと

周りの目を気にしながら怪しまれずに見つける
大体その動きがもう怪しいし周りの目が急に気になるようになり友達に
なにしてんの?と2度言われた

で何日か経って駄菓子屋3軒ヘビロテのすえ落ちている99を見つけた
あの時はほんとお宝を見つけたのと同じだった

早速あの駄菓子屋に行くと当たりも少なく2等も出てない
あとは不審にならないよう自然にこの拾ってきた99をどう出すかだがクジ自体が少しシワになっている

ドクターペッパーを買う前にシュミレーションする

買ってクジを引いてあまりクジに興味はなさそうにその場を離れ中々剥がれない事を装った姿を見せ一旦外に出る

いや

ドクターペッパーは他と迷ったすえ買う
それでクジを引いて歩きながらクジをモミモミして外に出てすり替えよう

それでいこう


子供ながらにドキドキしてこのやり方でうまくいった
結構大き目のサンフラワーフェリーのプラモをもらい逃げるように高速チャリ移動
だいぶ離れて

やったーー


めっちゃ喜んだ出来事を思いだして
ドクターペッパーを飲み干した。