無事昨日東北公演から戻ってまいりました。



今回、捜真女子校中学生500名、高校生500名に最初にこの舞台を観ていただきました。



戦争も何もかも遠くなっている今、はま子さんの母校である捜真女学校で公演が出来たことはとても嬉しかったです。



学生の皆さんもしっかりと中学生は中学生なりに、高校生はまた深いところでそれぞれ反応してくれました。



この平和のメッセージを伝えられた事は夢座15周年のそして戦後70周年の平和祈念公演として、まず嬉しい第一歩のスタートでした。



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そして新潟ユートピア公演はたくさんのお客様が足を運んでくださり満席でした。



「憎しみの連鎖は何も生まない」そのメッセージを伝えられたこと。



そしてこのメッセージをしっかりと心で受け止められたことを感じ感謝の思いでいっぱいでした。



またこの公演には韓国領事館、中国領事館、そして華僑の90歳のご婦人の方たちがお越しくださいました。



公演後素晴らしい作品だったもっとたくさんの人に見せたかったというお言葉をいただき涙があふれました。



国を超えて多くの方の心にメッセージが届けられたと感じています。ありがとうございました。



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毎回、出演者それぞれが、真剣に「メッセージ」を伝えようと挑んでくれるその姿も私の心を奮い立たせてくれました。



米沢公演は昼・夜完売となり、開演前から長蛇の列が出来ていました。



楽屋には地元の採れたてのさくらんぼや茄子の漬物、牛肉の串挿し等など手作りのお料理が届き、暖かな応援をたくさん頂きました。



もちろん公演の反応はすごく、大きな拍手とすすり泣く声に私たち出演者も胸が震えました。



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米沢市長安部三十郎さんのお陰で、「平和記念六都市リレー公演」が実現出来ましたことに感謝の思いでいっぱいです。



20年前この地で上杉鷹山公の妻おとよの役をやらせていただいた時の友達もたくさん駆けつけてくれました。



そのご縁でこの米沢の『おしょうしな観光大使』もやらせていただいております。



今回横浜と米沢の大きな文化交流の1つを果たせられたかなと思っています。



そして山形公演、上越公演もたくさんの鳴り止まないほどの拍手に感激でした。



中でも上越公演ではこの地に、オーストラリア人やその他の外国人を収容していた、直江津捕虜収容所があったことを知りました。



今回の私たちのお芝居とは真逆な話です。



その収容所跡の平和記念館で出演者全員がお話を伺う機会を頂いたことはとても有難いことでした。



記念公園の庭には、今でもオーストラリアへの石碑があります。



東京裁判で8名の方が戦犯として処刑されたこと、その方達のお手紙も拝見させていただきました。



オーストラリアの方との平和の式典もあったそうですが、まだまだその思いは距離があるようにお聞きしました。



戦後70年経っても消えない傷跡。その思いをしっかりと受けとめ全員、全身全霊で舞台に立ちました。



直江津捕虜収容所の朗読をしてから、「奇跡の歌姫渡辺はま子」上演をいたしました。



そして南魚沼市での最後の公演。



公演の締めくくりを舞台も観客も一緒になって三本締めで舞台を終わらせました。



楽屋にはこの舞台の話となっているモンテンルパの人たちを救おうと動いた五反田さん、そして彼らとともに一生懸命救済活動した90歳の方がいらしてくれました。



渡辺はま子さんの大きなLP盤、戦犯を救おうとした教誨師のすばらしい色紙を見せて頂きながら、当時の戦犯の方々の言葉をたくさんお話ししてくださいました。



私も、涙が止まりませんでした。



いつも舞台に立つとき、暗闇の向こうに亡くなったこの「あーモンテンルパの夜は更けて」の作詞家代田銀太郎さん、作曲の伊藤正康さん、彼らを救おうと力を尽くされた植木信良さんなど、お会いしたモンテンルパの方達のお顔がたくさん会場に見えるのです。



きっときっと、天国から、笑顔で、この公演を見守ってくれていると思っています。



渡辺はま子さんの自叙伝にあり、この舞台のラストのセリフになっている詩があります。



---そらまめ---
吹けば飛んでしまうような空豆の種から、芽が出て、花が咲く。。。
こんな、いかにも平凡なそらまめの一生に、心を動かされたのは、いつのことだったろうか。
このそら豆のように、雨に打たれ、風に吹かれて、時折優しい太陽に包まれて、ただ、淡々と生きることが
ひょっとしたら私の最大の夢だったのかもしれない。ー渡辺はま子ー



私たちは、70年前に戦争があったことを忘れてはならないのです。憎しみの連鎖は何も生まないのです。



ー舞台のラストシーンで私が語った文章です。



いつも横浜夢座、五大路子の夢を支え励ましてくださり、皆様本当にありがとうございます。



無事帰って参りました。ここにご報告させていただきます。



さて、7月中旬からニューヨーク凱旋公演として、横浜ローザの稽古が始まります。



ニューヨークで命を持ったローザが、今度は赤レンガ倉庫ホールで、この横浜でどんな眼差しを持って今を見つめ命を輝かせるのか・・・



ご家族でご覧頂けたらと願っております。



今回はニューヨークと同じように字幕スーパーが入ります!!外国の方々もお越しいただいて共に国を越えて戦争というものを見つめ直せたらと思っております。



是非、お知り合いの外国の方もお誘いください。



たくさんの方に観て頂きたいので、どうぞお知り合いの方にもお声かけいただけると嬉しいです。



もうすぐ七夕ですね。皆さん、お体ご自愛ください。



いつも本当にありがとうございます。