ファイナンシャルプランナーとして20代の相談を受けると、
よくこんな言葉を聞きます。
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「まだ収入が少ないので…」
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「貯金がほとんどなくて不安です」
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「投資は早い方がいいと聞きましたが…」
ですが、FPの立場から見ると、
20代のお金の悩みは“金額”の問題ではないことがほとんどです。
■ FP視点で見る、20代最大の資産は「時間」
20代の最大の強みは、
収入でも貯蓄額でもありません。
やり直せる時間があること。
これは、どんな金融商品にも代えられない資産です。
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失敗しても取り戻せる
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判断を修正できる
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経験を積み直せる
この「時間」があるかどうかで、
同じ選択でもリスクの意味が変わります。
■ 20代で「増やす」を急がなくていい理由
よくある誤解の一つが、
「20代はとにかく増やすべき」という考え方です。
確かに、長期で考えれば早く始めることには意味があります。
ただしFPとして見ると、
生活が不安定なまま“増やす”ことを優先する
これは、順番が逆です。
まず必要なのは、
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毎月の収支が把握できているか
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使ってはいけないお金と使っていいお金が分かれているか
という土台の整理です。
■ FPが20代に必ず確認する3つのこと
FP相談の場で、
20代の方に必ず確認するポイントがあります。
① 生活を守るお金があるか
急な出費や収入減に対応できる余地がないと、
どんな選択も不安定になります。
② お金の流れを理解しているか
「何となく余ったら貯金」では、
自分のお金の使い方は見えてきません。
③ 自分に使うお金を削りすぎていないか
学び・経験への支出は、
将来の収入や選択肢に影響します。
20代で多いのは、
「節約=正解」と思い込み、
将来につながる支出まで止めてしまうケースです。
■ 20代のお金は「実験期間」と考える
FP的に言うと、
20代はお金の実験期間です。
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少額で仕組みを試す
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合わなければやめる
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失敗した理由を知る
この経験がある人ほど、
30代以降にお金で大きく迷わなくなります。
逆に、
「何もしないまま30代に入る」ことのほうが、
FPとしてはリスクだと感じます。
■ 20代でやらなくていいこと
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他人の資産額と比べること
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一発逆転を狙うこと
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老後だけをゴールにしたお金の話
20代のお金は、
未来を縛らないための準備です。
■ 20代のお金の役割まとめ
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生活を守る
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経験を積む
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判断力を養う
この3つが回り始めていれば、
金額は後からついてきます。
■ 次回予告|30代のお金
次回は
「30代のお金」がテーマです。
FP相談で一気に増えるのがこの年代。
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結婚
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出産
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住宅
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キャリアの分岐
お金の判断を
「自分一人」ではできなくなる年代です。
30代でつまずきやすいポイントを、
FP視点で整理していきます。