4年前に胃癌と診断し病院で手術をしていただいた高齢の男性。再発はないものの食事が入らないと1年ほど前に逆紹介を受けました。ご家族の手厚い介護や訪問看護の助けを受けながら在宅で過ごしておりましたが、今日とうとう旅立たれました。この間、医療という医療はほとんどしておりませんが(ご家族はともかく)ご本人の苦痛はあまりなかったのではないかと思います。今後の超高齢化社会では「病院で亡くなる」人数が限られているため「在宅で亡くなる」ことが必然的に増えると予想されています。今国が推し進めている地域包括ケアシステムが最高のシステムとは言い切れませんが、できるだけのことはみんながやらなければならないとは確かなようです。