今日は、週に2回、


たったの15分だけ、


許された貴重な面会。




妻はダブルストーマになってしまったけど、


腸閉塞を回避出来て、



この間よりも顔色が良かった♪





「旦那さん、旦那さん」



ひょこひょこと、いつも駆けつけてくれる妻。



妻は脊髄に障害があるので、


少し歩き方が人とは違うけれど、



私にとっては、とっても愛らしい。




自分が大きな病気をしてるのに、


「心配!!」


「元気を出して」


「守ってあげる」



と、LINEスタンプを送ってきてくれる。




尿路ストーマだけでも、


あんなに嫌がってたのに、


ダブルストーマだなんて、神様は酷いね…。




でも、そんな素振りもせずに、


面会中、


「こんな身体になっちゃった」


と、私に笑顔を向けてくれた。




だけど、


10分過ぎた頃、妻は突然泣き出した。




その涙を見た瞬間、


自分も思わず泣いてしまった。





…妻がいない生活が始まって3週間。




分かったことがある。


自分の寂しさとかはどうでもいい。



何よりも、妻が涙を流すのが辛い。



痛かったり、


不安だったり、



怖かったり、



この今、一分一秒でも。

そんな思いをしていて欲しくないと思う。



大切な妻が、


病気を、死を、怖いと思って、


きっと毎晩、眠れずにいる。



自分がいない世界を考えたりしていたら…、


それを考えるだけで、涙が出る。




妻がいてくれるから、


私は日々の生活を頑張れる。




今頃、家でのんびりしてるのかなぁとか、


家事をしてるのかなぁとか。



綺麗なものを見たら、

妻に見せてあげたいし。



美味しいものを食べたら、

食べさせてあげたい。



一人でいる時だって、

いつも感じている。




妻がいない世界には、何の意味もない。




再発が分かった時、


顔も知らないとある先生が言ってくださった。



「これから慎重に、迅速に、作戦を立てていきましょう」


と。




戦う。



運命なんてクソくらえだ。



ステージ4?



誰が決めた?



生存率なんて、ただの中央値。






ここからが、正念場。




毎日たくさんのがん細胞が、


免疫の力で、大きくなったり、

消えたりするのであれば、



妻の免疫を自分がたくさん上げて、



幸せな毎日で小さくしてあげるんだ。






妻を絶対に守る。




ここからが本当の戦いだ。