暖かい季節になってきて、
お出かけをする家族の姿を、
よく見かけるようになった。
今でも、そんな光景を見ると、
すごく寂しくなる。
そうだよなぁ。
まだ、4ヶ月しか経ってないんだ。
息子が天国に旅立ってから。
妻の再発に怯えて追われて、
何だか1年くらい経っている感覚だった。
そりゃ、まだ悲しい訳だよね…。
子供を連れて歩くママ。
そんなママと仲良しのばあば。
…いいなぁ。
私はと言うと、
妻をママにしてあげられず、
私の母にも、孫を持つ喜びをあげれなかった。
私たちは、もう子供を持つ人生を、
歩むことは出来ないから。
私がもっと、
不妊治療をしっかり考えれば良かった。
そうしたらきっと妻の病気だって…。
今となっては後悔しかない…。
ある日、
出産の内祝いを選んでる時に、
母は泣いた。
販売員さんが、
「おめでとうございます!」
と、満面の笑みで、
私たち二人に対して、伝えてくれた。
一生懸命プレゼントを選んでくれて。
もう、息子はいないけれど…、
販売員さんに申し訳ないしなと思いながら、
私たち二人は顔を合わせて、
普通を装って話に乗っていた。
そんな自分達を、哀れに思ってくれたのか、
母は泣いてくれた。
私にも色んな思いがある様に、
私の母にもきっと色んな思いがある。
たったの4ヶ月。
その1か月前に、
私は母と、ベビーカーやベビーベッドなど、
その他のたくさんの赤ちゃんグッズを、
選びに買い物へ出掛けていたんだから。
その時の自分達は、
まだ知らなかったよね…。
結局、息子の部屋になるはずだった部屋に、
みんなまとめて一緒に置いてある。
息子は、通夜と葬式の日しか、
おうちにいれなかったから、
息子が居なくなった部屋ではなくて、
誰の部屋か分からない部屋なんだ。
やっぱり、寂しいなぁ…。
そろそろ、息子に、
ミルキーの線香をあげなきゃね。
母もいつもあげてくれる。
ばあばにしてあげれなかったなぁ。
親孝行、出来なくてごめんね、おかん。



