今日、妻の回腸ストーマの手術が、
無事に終わりました。
2つの大きな腫瘍を摘出することは出来ない。
腸閉塞を回避する為の処置。
もう進めなかったかもしれない道を、
1歩進むことが出来た。
妻は小さい頃に、
10万人に1人の難病になり、
杖なしでは1人で歩けない身体になった。
膀胱がんの手術で、
尿路ストーマというハンデも背負った。
今日は2つ目のストーマを背負った。
世の中にはたくさんのハンデを持つ人がいて、
もっともっと苦労を、
されている方もいると思うけど、
私の目の前にいる妻は、
誰よりも大切な人で、
誰よりも幸せにいて欲しい人。
どれだけバリアフリーを謳っていても、
助成金があると言っても、
ハンデを持つ人の気持ちは、
健常者には分からない。
これは同じく障害者であった叔父が言った言葉。
そうなんだ。
ただ、外を歩くだけでさえ、
誰かにぶつかられたり、
押されたりしないかと恐怖し、
心無い人が、ギリギリで隣を走り過ぎる度に、
妻は転倒しそうになる。
転倒しても健常者のように、
反射的に踏ん張ることが出来ない。
そんな、
周りに合わせて、
生きてきた妻だからこそ、
せめて、
自分は合わせてあげたいと思った。
付き合っている時から、
杖は、人にジロジロ見られるから嫌だと、
使い難い傘を、杖代わりにしていたので、
杖に見えない、杖傘を買ってあげた。
上手く歩けないのに、
足に合わない靴を使い続けて、
これで大丈夫と言い張るという妻に、
少しでも可愛く見えて、
サポート力のある靴をプレゼントした。
結婚をしてからはというと、
バリアフリーの要素を入れた家を建てた。
まだまだ、
妻にしてあげたいことがたくさんある。
次は、奇跡を、
プレゼントしてあげなくちゃ。
…ハンデを背負わせてごめん。
それでも一緒に生きて欲しい。
10万人の中の1人に選ばれたんだから。
10万人の中の1人として、
一緒に奇跡を掴み取ろう。
旦那も頑張るよ。