人間とは何か。その問いが、私の心の中にある。私自身、人間そのものに関心を持ち続けて来た。一教員として、42年間の教員人生を送り、2012年に退職した。退職から14年が経過した。振り返ると、試行錯誤しながらの道のりだったと言ってもいい。
<正直に 自分らしくと 我が道を 試行錯誤し 歩みし旅路>
教員人生で、数多くの生徒と出会った。生徒の指導に苦労した経験もあれば、生徒との触れ合いの楽しさも経験してきた。生徒との触れ合いの楽しさは、何物にも代えがたい財産である。教師である前に一人の人間として、生徒に向き合ってきたとの自負がある。建前でものを言うのではなく、本音で話しをしてきた。その思いは、生徒に伝わると信じてきた。生徒の目は厳しい。教員の人間性を見抜く力を持っている。教員として信頼できるかどうかの判断力を持っている。私が最も大切にしてきたことは、信頼である。信頼がなければ、言葉が生徒の心に伝わらない。また、生徒を信頼しなければ、生徒の指導は成り立たない。信頼こそが、人間関係の礎と言える。
<信頼は 人と人との 絆なり 偽り持たず 約束守る>
<人が好き 人を信じる 心もて 本音で語り 歩み来し道>
人間には、善の心と悪の心が存在している。善悪一如と言える。人間心の中に、「戦い、征服し、支配する本能」が内在している。それは、自己と他者に向けられる。他者には、「競争、攻撃」になる。自己には、「葛藤、超克」となる。他者に対する「力の論理」が暴力となる。国家は、人間から成り立つ。人間の論理が国家に当てはまる。人間の暴力は、国家の戦争になる。生命の尊厳・人権の尊重の視点から、暴力と戦争に強く反対する。解決法とは何か。人間の対話によるコミュニケーション力と国家の不断の外交力にしかない。
<人類の 争い絶えぬ 歴史かな 欲望のなす 業の深さよ>
AIの進化は急加速し、人類の危機に直面する事態が懸念されている。AIは諸刃の剣である。AIを活かすも殺すも人間次第である。まさに人間そのものが問われている。
<AIは 光あれども 影もある 活かすも殺すも 人次第なり>
情報の真偽の見えないSNSの社会になっている。サイバー攻撃にAIが使われている。その対応に苦慮しているのが現実社会である。悪と善との戦いである。悪に屈することのない社会であることを願う。諸問題に対し、自ら思考し判断する力が求められている。人間力が問われる時代になっている。
<情報の 真偽の見えぬ 世にあれど 対処の術ぞ 肝要と知る>
<人として 求めらるるは 自律して 己が心を 観る眼(まなこ)こそ>