私は、現在79歳だ。来年は、80歳の大きな節目を迎える。健康状態が続くならば、との条件がつくが。この年齢になって気づくことがある。若い時には、当たり前だと思っていたことが、決して当たり前ではないと言うことだ。頭では理解できるが、実感を伴わないことはたくさんある。若い時にできたことが、ある年齢からできなくなることがある。頭では理解はできるが、心が追いついていかないこともしばしばだ。身体的には、スポーツ年齢があることは自然なことだ。もちろん個人差があることは前提なのだが。
この何年もの間、「記憶の衰え」を感じてきたが、その感覚がさらに強くなっている。知っている名前が出てこない。新たに記憶することができなくなっている。体力の衰えだけではなく、記憶力の衰えを痛感している。しかし、不思議なことに、「思考力」は衰えていないことに気づいた。思考力が衰えていないので、自分の思いを短歌の形式や短文で表現し、FBで発信することができている。
「人間の脳は、高齢により記憶力が衰えても、思考力が衰えない。それはなぜか?」
加齢に伴って記憶力が衰える一方で、深い思考力や判断力が維持(あるいは向上)される現象は、『記憶の保持・呼び出しメカニズム』と『思考・知識ネットワークの構造』の性質が根本的に異なるためです。
心理学や脳科学では、人間の知能を大きく『流動性知能』と『結晶性知能』の2つに分類して説明します。
1. 知識の蓄積による『結晶性知能』の維持・発展
新しい情報を素早く暗記したり処理する能力を『流動性知能』と呼び、これは海馬や神経回路の加齢変化に伴って20代前後をピークに低下していきます。一方で、長年の経験、学習、獲得した知識や語彙をもとに物事を判断・分析する能力を『結晶性知能』と呼びます。
*思考力・洞察力・批判的思考などは、この結晶性知能に依存しています。
*結晶性知能は60代~70代以降になっても衰えにくく、むしろ膨大な知識スペースが相互に関連付けられることで、より深く多角的な思考が可能になります。
2. 脳の『情報ネットワーク』の効率化
若い頃の脳は、新しいデータを素早くそのまま記憶する『ハードディスク』のような働きが得意です。しかし高齢になると、脳は個々の細かいデータをそのまま覚えるのではなく、『要約・概念化・パターン化』してネットワークとして保持するようになります。そのため、「あの人の名前」や「昨日の献立」といった個別のエピソード(記憶)の引き出しには時間がかかるようになりますが、「本質を見抜く」「状況を総合的に判断する」「問題を解決する力(思考)」といった全体構造をとらえる能力は、強化されたネットワークによって高度に維持されます。
3. 前頭葉の『概念化・抑制機能』の活用
思考や意思決定を司る脳の前頭葉は、加齢の影響を受けつつも、蓄積されたデータベース(過去の成功・失敗体験やパターン)を活用する術に長けています。不要な雑音(細かいデータ)をそぎ落とし、物事の要点だけを抽出して論理を組み立てる能力が高まるため、記憶力が低下しても論理的・構造的な思考プロセスを支えることができます。
<まとめ>
高齢期における記憶力の低下は「データの新規書き込み・検索スピードの低下(流動性知能)であるのに対し、思考力は「積み上げた膨大なデータ構造を活用する力(結晶性知能)」であるため、加齢の影響を受けにくく、衰えずに保たれます。
(Geminiの回答をそのまま引用した)
私の疑問は、Geminiの回答で解消された。パスカルの「人間は考える葦である」の名言が頭に浮かぶ。人間は弱い存在ではあるが、「考える力」(思考力)を持っていると。「学び考える能力」こそ、人間の特性である。「生涯学び、考える力」が大事だと言える。物事に疑問を抱き、考えることを停止したら、人間失格ではないか。生成AIの急速な進化に伴い、AIをコントロールする人間の能力が試されている。