古墳時代は3世紀中頃~7世紀中頃まで続く、「ヤマト政権(ヤマト王権)」と呼ばれる広域の政治連合が形成・発展していった時代です。名前の由来の通り、王や豪族の権威の象徴として全国各地に巨大な前方後円墳などの古墳が造られた時代です。

  <主な特徴と流れ>

1. 時代の変化と区分

 ①    前期(3世紀中頃~4世紀):

「邪馬台国」ののち、近畿地方を中心に「ヤマト政権」の基礎が成立。政治的・宗教的な首長墓として前方後円墳(例:最古の巨大前方後円墳・「箸墓古墳」)が広がる。副葬品には、鏡や玉など呪術的・宗教的道具が多く見られる。

 ②    中期(5世紀):

 政権の軍事的威信が高まり、「大仙陵古墳」(仁徳天皇陵)に代表される巨大な前方後円墳が造営される。鉄製武器や武具などの実用品が増加する。

 ③    後期・末期(6世紀~7世紀):

 個人墓から親族集団で使う「横穴式石室」が増加し、民衆層にも小型の群集墳が広まる。7世紀後半には、仏教の受容とともに巨大古墳の造営は衰退し、飛鳥時代の「薄葬令」(646年)などで終焉を迎える。

2. 古墳時代区分と天皇

 ①    古墳時代初期:10代・崇神天皇~14代・仲哀天皇

 ②    古墳時代中期:「倭の五王」の時代、15代・応神天皇~21代・雄略天皇

 ③    古墳時代後期:26代・継体天皇~32代・崇峻天皇

   29代・欽明天皇(仏教公伝の時期、飛鳥時代への過渡期)、

   33代・推古天皇(初の女性天皇)以降飛鳥時代へ

 

<時代の大きなトピック>

 ①   中央集権化と氏姓制度

 ヤマト政権が豪族たちを「氏(ウジ)」として組織し、「臣(オミ)」「連(ムラジ)」などの姓(カバネ)」を与えて支配体制

(氏姓制度)を整えた。

 ②    渡来人と技術革新

 朝鮮半島や中国大陸から多くの渡来人が訪れ、土師器・須恵器(土器技術)、鉄器加工、乗馬風習、漢字、養蚕、織物などの先進技術がもたらされた。

 ③    外交と東アジア情勢

 朝鮮半島の高句麗・百済・新羅・加那(伽那)との交渉が活発化。『宋書』倭国伝に記された「倭の五王」など、中国の朝廷に使者を送って外交的立場を固めようとした。

 

 *古墳時代は、縄文・弥生時代の小規模な集落社会から、のちの律令国家(飛鳥・奈良時代へと繋がる「国家形成の過渡期」にあたる重要な時代です。