侍ジャパンがベスト8で敗退した。とても残念な気持ちだ。すべてのファンも同じ気持ちではないか。連覇が厳しいことは予想されていたことだ。その状況でも、勝ち抜いて欲しいとの思いだったが。

 今回のWBCは、前回を越える盛り上がりだった。大谷翔平選手の存在が大きいことは言うまでもない。前回大会の決勝戦、大谷VSトラウトの戦いが脳裏に焼き付いている。フルカウントになり、大谷がトラウトをスイーパーで空振り三振に取り優勝したシーンだ。このシーンをジャッジがテレビで観戦していた。彼は、その場にいなかったことに悔しい思いをしたと語り、真っ先にアメリカ代表として今大会の出場を決めた。各国のメジャーリーガーが出揃う最大のWBCとなった。侍ジャパンにとっては厳しい船出であった。

 侍ジャパンが勝ち抜くためには、投手力を中心にしたディフェンスにある。しかし、今大会では投手陣に懸念材料を感じていた。一次ラウンドで、韓国戦とオーストラリア戦との接戦を制し1位通過したが、投手陣の不安を拭うことはできなかった。

 昨日のベネズエラ戦は、勝機のある試合を落とした。山本由伸投手の先発は予定通りだった。アクーニャ選手に先頭打者ホームランを浴び、先制された。しかし、その裏大谷の先頭打者ホームランで同点に追いついた。2回表、2本のツーベースで1点を失った。3回裏、佐藤選手のタイムリーと怪我した鈴木選手の代役・森下選手の3ランホームランで逆転した。3回終了時点で、5対2で3点のリードをした。4回の山本投手のピッチングが見事だった。80球の球数制限で降板させるしかなかった。5回に隅田投手にリレーしたが、2ランホームランを浴びて1点差に追いつかれた。6回表、伊藤投手が3ランホームランを浴び逆転された。8回表、種市投手のセカンド送球エラーで3点差になった。この時点で、「負けた」と思った。隅田投手も伊藤投手も高めのストレートを狙い撃ちされた。結果論になるが、継投投手の選択ミスと配球ミスと言わざるを得ないだろう。ベネゼエラ打線は、低めの変化球を見極めストレートに絞っていたことは分かったのではないか。その対応ができなかったのが、敗戦につながったと思えてならない。強力なベネゼエラ打線に打ち負かされたのが事実ではあるが。大谷選手の「とても悔しい」との言葉がすべてと言ってもいい。

 今日のドミニカ対アメリカの準決勝を見た。2回裏、ドミニカに先制ホームランが出たが、その1点に終わった。4回表、アメリカが2本のソロホームランで逆転した。先発・スキーンズ投手とリリーフ陣が好投した。ドミニカの投手陣も素晴らしい投球をした。アメリカ打線を被安打7、15奪三振と抑えたのだが。メジャーリーガーは、失投を逃さずにホームランにするパワーが凄い。力勝負の見応えのある試合だった。侍ジャパンの課題も明らかになったように感じる。この準々決勝敗退を教訓として、次回の大会に挑むことを期待する。