昨日・22日(土)、年に一度行っている囲碁会に参加した。日時と(6月第4土曜日)と場所(芝川苑)が固定してから30年を越えている。当初のメンバーは18人と記憶している。この数年は、6~7人になっている。残念なことに、7人の仲間が亡くなっている。また、数年前から、体調等の問題で、参加できなくなったメンバーが4人いる。

 この会でも、高齢化による存続が毎回検討されている。Tさんの「楽しみにしている」との声もあり、継続しているが、車の運転の懸念が出ている。今回の出席者は、G(85)、T(84)、K(83)、O(78)、M(77)、A(76)と私(77)。Mさんは、松本から3時間半かけて来ている。私はAさん(三島在住)と一緒に行くが、約1時間半かかる。Kさんは、沼津から来ているが、家庭事情で3~4年ぶりの参加となる。

 高齢者の運転事故が連日のようにニュースになり、社会問題として取り上げられている。免許返納のタイミングの問題は、私たちのメンバーも同様である。車で集まることができなければ、この会を継続することはできない。

 高齢化により、それぞれが何らかの持病を抱えていることも事実である。毎回の近況報告でも、健康問題が話題になる。それなりに元気な状態であるからこそ、今でも集まることができる。年齢は同時進行であるために、お互いに若い頃の印象と変わってはいない。話し方や声、顔の表情も変わってはいないが、高齢化は現実だ。囲碁との共通の趣味を通じて、これほど長い間の人間関係は、現在の教員社会から生まれることはない。昭和のアナログ世代だからこそ、続いてきた人間関係だと思っている。

 高校教員の世界で、団塊世代から上の世代は、個性の強い人間の集まりと言っても過言ではない。この世代のほとんどが、現在のデジタル社会への対応ができていないことも事実である。私たちの中で、スマホのラインを利用しているのは、二人しかいない。Oさんは、未だに現役の教員として教壇に立っている。「すごい」と感心しているのが私だ。彼は数学の教員だが、教える内容が新しくなっているために、以前の知識だけでは教えることができないと。新しい教材を勉強しながら教えていると言う。その研究心を持ち続けていることが素晴らしいと思う。彼は、管理職の道を歩む意志があれば、校長になれた人物だが、その道を選ばなかった。生徒と触れ合い「教えることが好き」ということだ。

 私が、囲碁を覚えてから45年になるが、この会のメンバーとの付き合いは、それ以来続いている。年に一度の再会だが、可能であれば続けたいとの思いは変わらない。