教員の職業を退職してから12年が経過している。今では、生徒との触れ合いに生きがいや楽しさを感じる時間を持つことはできない。又、加齢による身体の衰えを日々感じている。 

 このブログを始めてから、この8月で10年になる。人生の記憶や日常の記録として書き残しておきたいとの思いが、ブログの動機となっている。

 私の体調の波は、相変わらず大きい。良い時と悪い時の差があまりにも大きい。この波が20年に及んでいる。体調による気力の差が大きくでる。私の友人から、「お前は、極端だよ」とよく言われるが、体調のコントロールができないのが私の現実である。彼は、私のブログの発信状況で、私の体調の判断をしている。ブログの発信がバロメーターになっていることは否定できない。複数の友人が同じように判断し、発信がないと心配してくれている。

 今年の2月頃から、胃の不調を感じるようになり、便通に障害が出るようになった。便秘の処方薬は服用しているが、その効果が無くなり、食欲も気力もわかない我慢の日常を余儀なくされた。胃腸科のCTによる診断と大腸の検査を受け、前立腺肥大と肛門筋肉の衰えを伝えられた。大腸の小さなポリープを三個切除した。ポリープは陰性で問題はないとのことだった。加齢が原因であることは確かな事実だ。

 最近になって、気力が復調していることを感じている。体調不良の時は、日常を楽しむことはできない。外出する気力もなくなり、家でゴロゴロしている日々が続いていた。妻のお使いの時に、車の運転するぐらいで、外出する気にもなれない状態が続いていた。おそらく、他の人にはわからないだろう。何事も経験しなくてはわからない。

 元来、外に出歩くことが好きな人間だが、それができないことは、辛いことだ。

4日(火)に、妻に「帰ってきたあぶない刑事」を観に行こうかと誘った。サントムーン柿田川へ行くことに。店内をぶらついていると、一枚のブラウスが目に入った。「これ着る?」と、妻に尋ねて買ってあげた。12日が妻の誕生日なので、普段着る物を買ってあげたいと思っていたところだった。その後、おにぎりやでお弁当を買い、柿田川公園に行き、外でのランチにした。緑に囲まれ、日陰に座って食べるのもいいものだ。それからサントムーン戻り、シネマプラザで映画を。この程度のことに、日常の楽しさを見出している。

 退職後、自らの居場所を探していた。その居場所をSNSの世界に求めた。昭和のアナログ人間にとっては、デジタルの世界は実に難しい。しかし、避けて通ることはできない時代だ。Lineは、現在の社会に不可欠なツールになっている。妻にも利用するように勧めた。次男が(紗奈4)4人のライングループを作ってくれた。私たち夫婦は、紗奈の成長を写真や動画を通して見ている。

 私は、フェイスブックを軸に発信している。主に、スマホで富士山の写真を撮り、関係するグループに投稿している。それ程多くはないが、「いいね」のリアクションがあり、コメントももらっている。中には、怪しいコメントもあるのだが。富士山の風景写真に、少なからず喜んでくれる人がいる。そのことが、私のモチベーションになっている。私にとって、日常の楽しみの一つになっているのが事実だ。

 SNSの世界には、偽りの情報も溢れている。情報の選択が大事な時代に変化している。生成AIの進化は、活用の仕方によっては危険性を伴う。有名人のなりすまし詐欺が横行している。人間そのものが問われている。科学の進歩は、諸刃の剣と言える。結局は、人間自身の問題なのだが。先行きの不透明な時代、高齢者もいかに日常を楽しむかは、大きな課題だと思っている。楽しんでこその人生ではないか。