名言や自分の言葉をFBへと投稿している。投稿へのリアクションをモチベーションにしている点はあるが、自身の思いの発信場所として利用している。

 渋沢栄一の「論語と算盤」をざっと読んだ。題名からは、どんな内容なのか想像はつかなかった。渋沢によると、「『論語』とソロバンは、はなはだ遠くて近いものである」とのことだ。「国の富をなす根源は何かといえば、社会の根本的な道徳を基盤とした正しい素性の富なのだ。そうでなければ、その富は完全に永続することはできない。」つまり、彼は資本主義の根本理念として、『論語』を道徳的基盤としなければならないと説く。

 

 社会に生きる人々の気持ちが『利益重視』の方向に流れるようになったのは、およそ世間一般から『人格を磨く』ことが失われてしまったからではないか。

 

 『自分を磨く』というのは、自分の心を耕し、成長させることだ。

 

 「個人の利益になる仕事よりも、多くの人や『社会全体の利益』になる仕事をすべきだ」という考え方を、事業を行ううえでの見識としてきた。

 

 以上の三つの渋沢栄一の言葉を投稿した。渋沢の考える実業つまり資本主義のあるべき姿(理想)が理解できる。資本主義には、人格を磨くという道徳が不可欠である。そうでなければ、利益優先の社会になってしまうとの警告ともいえるのではないか。

 資本主義の発達により、日本は、戦後の高度経済成長により、物質的に豊かな社会になったことは確かである。しかし、2001年の小泉政権以来の規制緩和による新自由主義政策により、日本社会は、富める者と貧しい者との二極的な格差社会へと変化してきた。資本主義が渋沢の望む社会全体の利益になるのではなく、一部の個人の利益となる社会になってしまっているのが日本の現状だ。その象徴的な「上級国民」なる言葉も出てきている。

 岸田現政権の「新しい資本主義」において、成長と分配政策を掲げているが、具体性に欠けている。新型コロナウイル感染による人命及び経済的損失は計り知れない。国民の安心・安全を優先しながら、日本経済のかじ取りをするリーダーシップを望んでいるのだが。