2020年度のシーズンが、ソフトバンクの日本シリーズ4連覇で幕を閉じた。ソフトバンクの圧倒的な強さを感じるシリーズになった。巨人ファンの屈辱感はよくわかる。コロナ禍での無観客で、3か月遅れで始まったシーズン・120試合の戦いだった。素人にはわからない苦労が選手にはあったのだろう。調整の難しさを味わったのではないだろうか。怪我による離脱する選手が例年よりも多かったことでもわかることだ。

 巨人はセリーグの連覇を成し遂げたことは素晴らしいことだ。私の考える優勝ラインは勝率が6割である。巨人は、その6割の成績でリーグ優勝をした。シーズンの行方を左右したかもしれない試合が、阪神との開幕3連戦だ。特に、開幕戦での吉川尚選手の逆転2ランホームランの大きな一発で、エース菅野投手に勝利をもたらした印象的な試合だった。その後、菅野投手は開幕13連勝の大記録を達成し、優勝へと大きく貢献した。シーズンMVPは、菅野投手と確信している。阪神は開幕3連敗で、前半戦の低迷につながっていったと言える。巨人は3連勝の好スタートとなった。結果的には、阪神が2位になったことを考えると、開幕3連戦の明暗を感じるシーズンだった。

 巨人の攻撃陣では、前半戦の坂本・丸選手の二人の状態が悪い中、岡本選手が不動の4番打者として活躍した。その貢献度は高く評価できる。ホームランと打点の2冠のタイトルを獲得した。菅野投手と共にMVPの有力な候補であることは確かだ。中盤からは、育成出身の松原選手がレギラー選手に成長した。原監督は、多くの選手を使い、様々は打順を組んだが、吉川尚・松原・坂本・岡本・丸選手のオーダーが定着したことも、攻撃陣の成果ではないかと思う。

 巨人の投手陣では、菅野投手の大活躍は言うまでもないが、2年目・戸郷投手は、賞賛に値する活躍をした。先発投手陣のやり繰りが大変だったことは確かだが、他の5球団も同じだった。私の開幕前の予想になかったことは、リリーフ陣だった。移籍の高梨投手の大活躍と大江投手のブレイクが大きい。中川投手の安定した投球も素晴らしかった。終盤には、中川投手の故障による離脱で、リリーフ陣が崩れ、チーム状態も失速した。

 ソフトバンクの試合は見ていないのでわからないが、豊富な戦力を有することはわかっていた。パリーグ制覇は当然な結果であった。最終盤でその力を見せつけ、勝率6割3分のダントツの優勝となった。クライマックスシリーズでもロッテを一蹴した。

 日本シリーズは、ソフトバンクの勝利を予想する評論家がほとんどだった。正直に言うと、巨人のシリーズ制覇は厳しいとは感じていた。シリーズ初戦の菅野投手と千賀投手の投手戦を期待した。結果は、1-5で敗れた。栗原選手一人に打たれてしまった。第2戦は、今村投手と石川投手で、2-13の大敗。第3戦は、サンチェスとムーア投手で、0-4の完封負け。第4戦は、畠投手と和田投手で、1-4で敗戦。巨人は屈辱の4連敗した。昨年から、シリーズ8連敗となった。投手力と攻撃力で、力の差を見せつけられた。勝負は、「力があるほうが勝つ」のが原理だ。巨人の来シーズンの雪辱を期待したい。