コロナ禍で、3か月遅れで開幕したプロ野球、パリーグがソフトバンク、セリーグは巨人が優勝した。今シーズンは、無観客試合での開幕だった。テレビ観戦していても、無観客の試合は、寂しく感じた。選手も無観客でのプレーは、同様だったように感じた。ファンにはわからないコンディションの調整だったようだ。過密日程のために、例年よりも、故障した選手が多く出たシーズンだ。
私の開幕前の予想通り、巨人とソフトバンクの優勝になったが、展開は全く異なっている。9月終了時点では、セリーグは巨人の独走だった。パリーグは、ソフトバンクとロッテの混戦状態だった。10月は巨人のチーム状態が悪くなり、マジック点灯は早かったが、Vには時間がかかった、一方、ソフトバンクは、10月のチーム状態が良く、マジック点灯からVまでの時間は短かった。ソフトバンクの強さが際立った。
今年の巨人は、原監督の言う「ワンチーム」で戦ったと言える。エース菅野投手の開幕13連勝は見事だ。6月19日の対阪神開幕戦で、吉川尚選手の逆転ホームランによる勝利が好スタートだった。高卒2年目の戸郷投手の活躍も際立っていた。新外国人サンチェス投手
は、期待通りの働きとは言えなかった。ローテーション投手不足のために、先発陣のやり繰りには苦労していた。その反面、リリーフ陣の活躍が大きなシーズンになった。楽天から移籍の高梨投手、投球ホームを変えて成功した大江投手、リリーフ陣の要である中川投手の活躍が際立っていた。大竹投手、鍵谷投手の貢献も大きい。防御率は、セリーグ1位だ。打撃陣の軸は、坂本・丸・岡本の3選手であるが、前半は、坂本選手と丸選手が不調だった。坂本選手は、開幕前にコロナ陽性で入院した影響が大きかった。又、丸選手は骨折した状態で試合に出ていたことがわかった。この二人の穴を不動の4番岡本選手中心の打線がカバーした。3割打者がいないにもかかわらず、得点・ホームラン数共にリーグ1位だ。後半には、坂本・丸選手の状態が戻ってきた。9月の成績は、19勝6敗1分と、最もチーム状態が良かった。しかし、10月はチーム状態が良くなかった。成績は、9勝14敗3分だった。打撃陣の不振とリリーフ陣が崩れたことが要因だ。30日の試合も引き分けでの優勝決定だった。すっきりとしない優勝決定試合になった。ともかく、セリーグ2連覇を達成した。8年ぶりの日本一奪還が今年の悲願だ。
個人成績では、菅野投手の最多勝・最高勝率は決定だ。MVPも菅野投手で決まりだ。岡本選手のホームランと打点の2冠王が楽しみだ。坂本選手の2000本安打達成も楽しみだ。丸選手、ヤクルト・村上選手、阪神・大山選手が2本差で、ホームラン王を争っている。打点では、村上・ビシエド・大山選手が追っている。
パリーグのクライマックスでは、ソフトバンクが勝つと予想される。ソフトバンクの防御率は、12球団で唯一、3点を切っている。巨人は、昨年の屈辱を晴らす戦いをし、日本一奪還を期待している。