コロナ禍でのプロ野球も後半戦へ。120試合のほぼ60試合を消化した。例年ならば、9月は終盤戦になり、リーグ優勝が決まる。今年はあと2か月余りの戦いになる。 現在、セリーグの首位は巨人で、パリーグの首位はソフトバンクである。開幕前の予想通りの展開になっている。両球団共に、貯金14の6割強の勝率である。

 巨人は、リーグ連覇へ、明日からは山場の13連戦を迎える。先発陣が揃っていないのが最大の弱点になっているが、最強のリリーフ陣の頑張りと、打線の奮起を期待したい。先発陣で計算ができるのは、菅野と戸郷の二人の投手である。サンチェスの復帰が期待されるが、計算は立たない。田口、今井、直江の3投手が先発予定されるが、リリーフ陣へのかなりの負担が予想される。大江、高梨、大竹、中川、デラロサの5人の投手が勝ちパターンになるが、接戦では、連戦で投入されるだろう。開幕時には、リリーフ陣が最も不安だったが、大江投手の横手転向による成長と楽天から移籍の高梨投手の活躍で、リリーフ陣が安定している。ベテランの大竹投手もよくやっている。クロザーのデラロサは、離脱したが戻ってきた。その間の代役を中川投手が務めた。不安な点は、リリーフ陣への大きな負担による疲労や怪我にある。打線のカバーを期待する。その打線は、坂本・丸選手の不振で中軸の得点力が落ちていたが、二人とも、復調してきている。9月は、坂本・丸選手の活躍が期待できそうだ。4番岡本選手は、打率は物足りないが、ホームラン(18本)と打点(50)でトップに立っている。タイトルを狙えるし、取ってもらいたい。今年は、若手の力が上がってきている。最近の有望株は、育成上がりの松原選手だ。楽天からのウィーラーの活躍も大きい。この13連戦を8勝5敗で乗り切れれば、リーグ優勝が見えてくる。

 私の巨人以外の注目選手は、ヤクルトの村上・広島の鈴木誠・DeNAの佐野選手だ。岡本選手と共にセリーグの日本人4番打者としての活躍が著しい。パリーグでは、ソフトバンクの柳田選手とオリックスの吉田正選手が活躍している。以上の6人の選手は、侍ジャパンに選出されるだろう。

 今年は、セリーグがクライマックスがないために、優勝チームが日本シリーズへ進出する。パリーグは、1位と2位のクライマックスがある。その勝者が日本シリーズへ進出する。巨人とソフトバンクの日本シリーズ対決を期待し、巨人の日本一を願っている。