新型コロナウイルス感染拡大のため、非常事態宣言が発令され1か月が経過した。外出自粛によるステイホームの要請が続いている。友とも会って話しをすることができない。携帯で話しをすることはできるが、対面して話したいとの思いが強い。
一昨日話しをしたが、いつもながら長話しになる。コロナの話しから、歴史の話しになった。大学時代に読んだ「三国志」の中の人物が話題になった。劉備玄徳、張飛、関羽、諸葛孔明の名前が出てくる。「相川は、玄徳が好きなのだろ。俺も玄徳が好きだが、関羽に興味があったよ。」「私も関羽には関心があったね。」関羽は智将、張飛は勇将とのイメージで、王(玄徳)の飛車と角の役割を果たした。玄徳は、三顧の礼を尽くし、諸葛孔明を迎えた。孔明は軍師として、玄徳を補佐した。文字通り、玄徳には、トップリーダーとしての人徳があったとの見方が共通認識である。
帝王学として読まれてきた「貞観政要」の話しになったが、私は知らないので、彼から話しを聞くことになった。ある人から勧められて愛読するようになったと。検索して調べてみると、貞観政要は、西暦626年・中国唐代の太宗・李世民の治世24年間の言行録として編纂された書である。ある人の言葉を引用する。「何といっても、太宗・李世民の言行録の中で印象的だったのは、自分の殺害を計画した人物さえ、その能力を認めて側近に取り立てたことでした。また、臣下たちの忌憚のない厳しい諫言にもよく耳を傾け、自らの政治方針を常にチェックし、改善を続けていくという李世民の真摯な姿勢も。更に、『真に偉大なリーダーは決して嘘をつかない。だから民衆に深い信頼を得ることができる』といったエピソードも出てきます。」まさに、信頼こそリーダーとして最も大事な要件だと思う。私の好きな言葉に、「正直は最良の策なり」がある。英語では、Honesty is the best policy.
彼と私は、学部は異なるが、大学4年間を共有した。生涯の友として親交を深めた間柄だ。お互いにリスペクトしているが、人としてのタイプは対極にあるかもしれないと思っている。端的に言うと、彼は行動派で、私は思考タイプである。共通点は、信義を重んじることにあると私は思っているが。卒業後は歩んだ道が異なるために、お互いの道を理解することは容易ではないが。お互いに自ら選んで歩いた道には後悔はない。
組織的に言うと、教育公務員は、一般公務員とも異なり、民間会社や法人団体とも全く違うと言える。年功序列的な側面は、それ程の違いはないかもしれないが。教員の世界には、縦の関係がほとんどないと言ってもいい。新卒教員からベテラン教員まで、同じ教諭という身分である。ここには、上下の差がなく対等の関係にある。42年の教員生活で、お互いの名前を呼び捨てにしたり、されたことは一度もない。お互いに「~先生」と呼び合うことが普通の世界だった。私は、通常相手を「~さん」と読んでいたし、若い教員には「~君」とは呼んでいたが、勿論呼び捨てにすることはなかった。校長にしても、教員は部下にはなるが、呼び捨てはしない。教員の世界には「独立性」がある点で、他の世界の組織とは違いがある。自己裁量の余地があるだけに、リーダーシップが求められるとも言える。