今年のゴールデンウイークは、「平成」から「令和」へと元号が変わったことにより、10連休の長期の休日となった。「サンデー毎日」の私にとっては、ゴールデンウイークは無関係な日々だと思っていた。渋滞や人込みの中にいることは苦痛であり、楽しむことができないと思っていた。毎年この時期に出かけることは、ほとんどなかったと言ってもいいのだろう。
今年に限っては、私の体調が良くなり、心が元気だった。外に出たいとの気持ちが強くなっていた。「平成」最後の麻雀となったのが、ゴールデンウイークの初日の4月27日だった。35年以上にわたる麻雀仲間と楽しい一日を過ごした。麻雀を楽しむことのできる自分がいることを喜んでいる。この日の別れ際に、連休最終日に、またやろうと決まった。その日が今日である。「令和」最初の麻雀となる。気心の知れたメンバーでの遊びはとても楽しい。人間関係を大事にしてきた所以でもある。28日の記憶は忘れている。29日は、結婚記念日である。47年目を迎えた。あと3年で金婚式を迎えることになる。この47年簡易は色々な事があり、語りつくせることはないだろう。今の願いは、二人が元気で金婚式を迎えたいとの思いだけである。私にできるお祝いを妻と共にしたいとの気持ちだけだ。
この4月29日には、私の旧友が、川崎と横浜から来てくれた。何でもざっくばらんに話しができる間柄である。裾野駅で出迎えて、地元の「カフェ茶まり」でランチにした。その後、「クレマチスの丘」へと案内した。「ヴァンジ彫刻庭園美術館」(1200円)に入った。空機が美味しいと感じた。クレマチスの花が色とりどりに咲いていた。素晴らしい空間だ。二人の友もとても喜んでいた。丘を下り、私が行きつけの「珈琲舎」へと連れて行った。そこでの語らいも、実にくだけた会話であった。時間を惜しみながら、再会を約束した。私の自宅へと連れて行き、妻との再会をさせた。ほんの立ち話ではあったが、お互いの顔を見て、安心したことになる。裾野駅まで送り別れた。家に帰り、夕食は「魚がし鮨」へ行くことにした。30分程度の待ち時間は覚悟していた。お勧め寿司を食べ、デザートに朝霧ソフトクリームを食べた。私たちの記念日は、いつもこんなものだ。30日の記憶は薄い。令和になった5月1日は、「クレマチスの丘」へと行った。妻を誘ったが、めまいがするというので、一人だった。「井上靖文学館」へと入った。令和一号の来館者と言われた。丁寧に説明していただき有難く思っている。「ビュッフェ美術館」へと初めて入館した。なかなか素敵な美術館との印象を持った。ランチは、イタリアンの店で、マルゲリータを食べた。自由に行動した一日になった。束縛を嫌う「自由人」が私だ。5月2日は、「沼津御用邸記念公園」に出かけた。この日も一人での行動だった。西浦漁港の「いけすや」でランチと考えたが、2時間待ちなので諦めた。西浦の端の木負(きしょう)の「海のステージ」でカレーを食べて。そこから引き返して、伊豆の国市・長岡の「冨久屋」でロールケーキをお土産に買った。これが好評だった。沼津に戻り、目的地へと向かい、公園内を散策した。帰りに、昭和の喫茶店「あずみ野」に立ち寄った。同じ年のオウナーと久しぶりに顔を合わせた。モンブランとブレンドコーヒーを注文し、アナログのレコードを聴いていた。前回来た時には、特別なレコードを聴かせてくれたことを記憶している。40年前から、通りかかった時に訪れる喫茶店だ。昭和の香りがして落ち着く好みの店だ。その後で、柿田川サントムーンの「シャツ工房」に行き、半袖と長袖のシャツを買った。買い物好き人間だから。衣類の断捨離をしてから間もないにもかかわらずに。
5月3日は、47年来の同僚の友人と「茶まり」でランチしてから、クレマチスの丘の野外劇場のベンチで語り合っていた。私は旧姓の名前で、彼をF君と呼んでいるが、彼は私を先生と呼んでいる。沼津東高校から大阪大学理学部を卒業して、下田南高校の定時制の教員として知り合った。それ以来の付き合いとなる。昔の呼び方が現在まで続いているが、大切な友人だ。5月4日は、同じ地域に住むS君と囲碁を一局打った。久しぶりの感触だった。本音トークで語り合った。5日は、午後から「裾野市俳句会」の聴講生として参加した。俳句ゼロの人間が、経験者の中に入ったのだが、レベルの違いを感じさせられた。私からすると、レベルそのものがわからない。何事も一定のレベルに達すると、具体的なレベルの違いが見えてくるものだが、ゼロ人間からは何も見えてこない。俳句は独学ではできないと改めて感じている。自治会役員として共に活動したHさんと一緒に参加したので、心強かった。終了後、「コメダ珈琲店」で、2時間以上の本音トークの語らいとなった。友人として付き合っていきたい。今日6日は、9時から5時まで麻雀をやって楽しむことになる。大切な麻雀仲間だ。できるだけ続けたいと思っている。83歳、76歳、71歳、62歳のメンバーである。元気であることが最大条件となる。今年の10連休は、まさに私にとって、「ゴールデンウイーク」そのものであった。このように感じたのは初めてのことだ。実に嬉しく、充実した10連休だった。。
