人生の価値とは何か。英語の表現では、What’s the value of life?となる。これは私の人生のテーマである。価値は人によって異なるものだ。異なるが故にこそ、価値があると言うことになる。私の好きな英語の言葉に、People’s worth lies not in what they have but in what they are.(人間の価値はその人の持っているものにあるのではなくその人格にある)がある。多くの人は、名誉、地位、役職、家柄、財産に価値を置いている。それらは一般的な社会的価値とも考えられている。果たしてそうなのだろうか。この疑問を持ち続けてきたのが、私という人間だ。「心こそ大切なれ」が私の座右の銘である。「人格」の輝きにこそ人の価値があると考えてきた。外面ではなく内面にこそ、価値があると信じてきた。持っているものは失えば無になる。心の宝は消えることはない。ないものを求めるのが人の習いではあるが、その欲求には際限がない。求めるものがないことに満足感や喜びを感じることはできない。求めなければ、たとえ無くても不満を感じることはない。心の充実にこそ幸福感がある。「幸せも不幸も自身の心の中にある」ことになかなか気が付かない。心の充実とは、自分自身で感じるものだ。他人から与えられるものではない。「苦楽一如」との仏教の言葉がある。苦しさも、楽しさも同じ心に宿っている。ある縁に触れた結果の現象として、苦しさや楽しさを心で感じる。A sound mind in a sound body.(健全な精神は健全な肉体に宿る)とのことわざがあるように、「健康」が条件となることは確かなことだ。2003年に、副鼻腔炎の発症が判明してから、10数年の間、頭痛に苦しんできたのが私である。長い闇のトンネルに押し込められていた時間が実に長い。2007年に手術をしたが、完治しないままであった。昨年11月に、2度目の手術をしたことが良かった。良い医師に巡り合えたからだ。現在の状態は、医師の診断と私の感覚が一致している。手術に成功した結果だ。長い間苦しんだからこそ、喜びが大きくその喜びを実感している。

 今日、たまたま手にした本が心屋仁之介著の「人生に奇跡が起きる魔法の言葉」だ。一読した。一言で表現すると、幸福も不幸も「考え方」一つだと言うことだ。心理カウンセラーのようだが、詳しいことはわからない。人生の考え方のヒントが、この本の中にある。一読に値すると思う。先程FBに投稿した私の言葉は、「人生の価値とは何か。その答えは『考え方』にある。『ありのままの自分』を受け入れることができるかどうかだ。何かを求めない。生きること自体を楽しむことです。『楽しさ』を感じる『心』こそが『幸せ』だと思います」が今の私の率直な心境なのです。