<英語のしくみと違いを知ろう>
・英語は動詞が中心となる言葉だということ。
・述部の先頭にくるのが動詞であり、動詞が最後にくる日本語とは異なる。
・語順の違いが根本的な違いになっている。
・英語の発音はカタカナ表記では表しきれない。
・英語と日本語を1対1で対応させることはできない。
<基本のしくみ>
1) My name is Taro Yamada. (私の)名前は山田太郎です。
2) I am a school student. (私は)生徒です。
3) I go to school for five days. (私は)5日間学校に通っています。
4) I have many friends. (私は)友達がたくさんいます。
5) I like baseball. (私は)野球が好きです。
※ 1)2) はA=B (=がbe動詞)の関係になり、Aを省くことはできない。
※ 3)はA ⇒ B (⇒が自動詞で、Bは具体的な説明部分)
※ 4)5)はA ⇒ B(⇒ が他動詞で、Bはその目的語)
英語の80%以上はこれが基本形となる。
英語の大部分の動詞は、自動詞と他動詞の両方で使われる。
目的語(動作の対象となる語)を必要とするのが他動詞、目的語を必要としないのが
自動詞となる。英語の60%は4)5)の形と言われ、SVO言語と言える。それに対して、日本語はSOV言語であり、根本的に構造が異なっている。つまり思考の仕方が異なると言うことになる。言語の違いは文化の違いである。
上の英語の語順のまま、日本語にすると次のようになる。
1)私の名前(は)/です/太郎・山田。
2)私は/です/生徒。
3)私は/行く/に・学校/5日間。
4)私は/持っている/多くの友だち(を)。
5)私は/好き/野球(が)。
この語順の違いが英語と日本語の本質的な違いである。中国語の語順も英語と変わらないと聞いている。日本語が世界では、例外的な言語構造をしていることになる。
日本語は英語よりもはるかに言葉の表現(語彙)が豊かであることも事実である。
英語では、1人称はIしかないが、日本語は、私、僕、俺、自分などがあることは誰でも知っていること。2人称にしても、英語は、youだけで単数も複数も同じである。
日本語は、あなた(たち)、君(たち)、おまえ(たち)、きさま(たち)などがある。