2017年も残り10日余りとなった。この一年を振り返ると、「苦しさ」と「楽しさ」の両方が浮かんでくる。「苦楽一如」との言葉があるが、苦しいと感じる心と楽しいと感じる心も同じ心ということだ。心と身体は不可分の関係であり、一体であることを実感している。私は10年以上にわたって頭痛に悩まされてきた。はっきりとした原因はわからないが、私自身は副鼻腔の問題だと感じてきた。10年前に手術をしたが、完治していないというのが私の認識であった。複数の耳鼻科医に診察してもらったが、医療的にはほとんど問題ないとの診断であった。数年前には、医師から精神的なものだと言われ、心療内科に3年程通院していたこともある。現象的に言えることは、体調の波が極端に大きく気力に関わっている。今年の正月は、10数年ぶりといえるほど良い気分でスタートができ喜んでいた。妻が作ってくれていた紬の着物を初めて着て外出した。その状態も正月が過ぎた頃から悪化していった。4月の中頃までの約3か月の間は、体調が悪く気力も無くなり、何事にもおっくうな日々が続いた。親友からも「ブログの更新もないが、心配している」とのメールが届き、携帯にも電話がかかってきた。とても有難い気持ちではあるが、あまり話す気力も出てこなかった。この期間は、家でもほとんど話しをすることもないのが事実である。妻は承知しているので、黙って見守ってくれているから助かる。自分ではわかってはいるが、セルフコントロールがきかない自身をもどかしく感じる。胃の調子も悪くなり、食欲も無くなってしまう。何事にも「楽しむ」ことができないことがじつに辛いことだ。このような経験を毎年繰り返している。今年は自治会の役員の業務を引き受けていたが、その役割を果たせるかどうかという不安を感じていた。幸いなことに、4月の中頃には状態が良くなり、気力も戻って来た。いつものことだが理由はわかってはいない。テンションが高くなっている自分がわかる。本来の「楽しむ」ことのできる自分に戻れると嬉しい気持ちになる。8月の中頃までの4ヶ月間は、人との出会い、学生時代の仲間との再会、自治会の業務と楽しい時間を持つことができた。それらのことはすでにブログに書いてある。このブログも8月15日でストップした。この後3か月以上ブログの更新をしていない。このことは私の思考停止状態を物語っている。今回の状態は冬の時の状態よりも悪く感じたので、ネット検索で「三島中央病院」を調べ診察に行った。CT検査の結果、慢性副鼻腔炎と診断され、抗生剤の薬を服用したが、効果が見られず手術することを決断した。11月8日に入院して、9日に手術を受け、15日に退院した。手術は全身麻酔でされたが、術後の痛さはきついものだ。特に鼻の奥に詰められたガーゼを抜かれる時の痛さは経験のある人にしかわからないだろう。夏以降ブログの更新がないので、再び心配の連絡をしてくれた親友も同じ経験をしているので、「その痛みはよくわかるよ」と言っている。23日は姪の結婚式だったが、手術の日が決まった時点で、参列できないと妻に伝えてもらった。本当に申し訳なかったとの思いでいる。12月に入り、ようやく回復の兆しが感じられ、徐々に回復へと向かっているようだ。自治会の業務にも支障をきたすこともなく、新年を迎えることができるとほっとしている。「元気」でいられることが一番大切なことだとつくづく感じる1年だった。