今夜、裾野市役所の多目的ホールで、「都市デザインは、どのように良いまちを創るのか」の会があることをフェイスブックで知り、参加してみた。参加者は15人。二人のデザイナーが考える都市デザインの基調講演と対談が行われた。デザイナーの話しを聞くのは初めてなので、新鮮な感覚で聞くことができた。ポスターデザインの仕事をしている人とトヨタ自動車のデザインを担当していた人の二人である。ポスターデザインは商品の良いイメージ化と理解している。私にとっては、トヨタで仕事をしていた大庭さんの話しに関心を持った。1951年に、松下幸之助氏が「これからはデザインや」の言葉から、デザイナーの仕事が日本で始まったそうだ。部分の集合体が全体と言うことではなく、全体像があっての部分であり、部分の調和が全体を創りあげるというのが私の理解である。地域社会をデザインするためには、地域の特性を生かし、活性化するイメージが必要となる。地域の魅力とは何か。住民の意識変革が大事になる。住民の誇りと自信が地域活性化のポイントになる。コンパクトシティとは、人と人のつながりをデザインすることだと、大庭さんは明解に語っている。裾野市の掲げる「田園未来都市」との言葉を初めて耳にした。昼間の創生会議で出ていた言葉だと知った。時間が余ったようなので、質問をした。裾野市の7割を森林が占めているそうだ。「田園未来都市」との言葉を具体的にイメージすることはできないからだ。田園風景という言葉はすぐにイメージできることだが。田園から自然林のイメージは出てこない。自然林も田園も自然の一部であることには違いはないが、広辞苑によると、田園は、たはたといなかとある。裾野市の都市ビジョンとして掲げているようだが、実にイメージしにくい言葉だと思える。田舎と都市機能を融合させる都市という意味なのだろうか。全体像が見えにくいと共通認識ができないことになる。裾野駅前の再開発が進まないまま時間が経過している。駅前は家に例えると玄関口になる。玄関口のない家のデザインはあり得ないことだ。玄関口を含めた家の全体像がイメージできるようなデザインが必要である。裾野市全体の将来のイメージを行政と住民が協力して創りあげるとのデザインシンキング、つまり、デザインする考え方が大事だと言うことではないか。大庭さんは「人」がキーワードと言っている。私も同じ考え方である。シビックプライドの視点からとは行政の言葉である。言い換えると、市民として誇りの持てる視点から、人と人が触れ合い交流する魅力のある都市をイメージして、その目標を具体化するための対話と議論を丁寧にする必要があると私は考えるが、皆さんはどう考えますか。平成29年度裾野市みらい会議のテーマは、「田園未来都市とシビックプライド」とあり、8月27日(日)の午後に裾野市生涯学習センターで開催される。