今の政治のニュースを見ていると、腹が立ってしょうがない。日本は民主主義国家なの

かと考えてしまう。とても民主主義国家とは言えない状況へと進んでいることを知らなけ

ればならないと思う。テロ等準備罪の「共謀罪法案」の政府の答弁はひどいし、金田

法務大臣の能力の低さが露呈している。こんなレベルの人間を任命したのは、安倍総理だ。

総理のレベルも変わらないことを証明している。「加計学園問題」のメディアの質問に

対する菅官房長官の答弁もあまりにもひどい。もう少しましな政治家だと思っていた。

すべて文科省の責任にしている。「国民の声」に耳を傾けよ!と言いたい。誰のために

政治をやっているのか。国民はあなたの言うことを誰も信じていない。内閣支持率をが

変わらないのも異常と言える。「民主主義の危機」を支持していることを知らなければな

 

らない。私たち国民にも大きな責任がある。「政治を監視し、投票しよう」と呼びかけたい。

能力のない政治家を選んでいるのは私たちだ。国民のためにならない政治家を選挙で

 

落とすべきだ。諦めと無関心が政治を「劣化」させている。

 昨日の毎日新聞に、中谷氏、首相に忠告の見出しがある。

加計学園や森友学園問題に関する安倍首相の対応に触れ「権力者は『あいうえお』だ。

焦らず、威張らず、浮かれず、えこひいきせず、おごらず。それを戒めないと政治は信頼

を得られない」とラジオ日本の番組で述べた。野党が文書の再調査を求めていることに

「国民の率直な疑問に答えるべきだ」と述べ、再調査に応じるのが望ましいとの認識を

示した。官僚のそんたくが行政判断に影響を与えたとの指摘には「首相の名を語り、

ご意向がこうだ、という行政の在り方は良くないと」と強調した。

中谷氏がこのような発言をできる人物だと思っていなかっただけに、驚きと称賛だ。

文科省の問題につて、私は率直に言いたい。前川発言が事実だと断言できる。私の42年

間の教員人生に誓って言っている。教育現場を知らないのが、文科省の官僚だ。政府の

 

意向を忖度することが当たり前の感覚が、エリート官僚だ。前川氏はそのトップまで上り

 

詰めた。「天下り」はすべての省庁で行われている。抜け道を作っているのが当事者の

 

官僚だ。

地方レベルでも同じことがあてはまるから、私にはわかるのだ。静岡県は保守王国で、

県教委は文科省には逆らえない。現場の校長はその県教委には逆らえないのが真実だ。

「人事権」が権力そのものだ。本来、教育は「子ども・生徒のために」行われるべきものだ。

「建前」だけになっているのが「教師の世界」と言いても過言ではない。文科省主導の

教育行政は、現場の教育を歪めているのが真実だ。国会議員の先生と呼ばれる人種は、現

 

場のことを全く知らない。エリート官僚にしても、全くわかっていない。前川氏も同じだ。

校長の外部者導入はすべて失敗に終わっている。現場で苦労しない人間には、現場のこと

 

は絶対に分からないと断言できる。私はその現場だけを歩いてきた人間だ。色々な人間と

出合い、様々な経験をしてきての結論である。「経験主義」が私の生き方だ。教育は政治と

の距離を置かなければならない。「教育権の独立」をしなければならないとの考えが、私の

 

持論である。「四権分立」が私の師の提案である。昭和43(1968)年の提案なのだ。

教育は「子ども・生徒のために」ある。政治は「国民のために」ある。その当事者は、

その「原点」を忘れてはならない。見苦しい言い訳を聞きたくもないとの怒りの気持ちだ。

菅官房長官、あなたへの信頼も無くなっている。安倍総理は退陣すべきだと言いたい。