<現在分詞>と<過去分詞>を説明しよう。

語形は両方とも、「動詞の活用形」であることがわかることが前提だ。

be + 現在分詞は「進行形」であることは学習している。

be + 過去分詞は「受動態」・「受身」として学習している。

従って、現在分詞は「~している」過去分詞は「~される[た]」の意味は

変わらない。この現在分詞と過去分詞が be 動詞と離れて独立して、

~しているA」「~される[た]A」A(名詞)を説明する働きになる。

名詞を説明する働きは形容詞である。従って、「分詞の形容詞用法」

として、英文法では扱っている。現在分詞、過去分詞の両方とも

形容詞的性質」を持っていることを理解してほしい。簡単な例を挙げる。

歩いている(男の)人」はどういうのか。a walking man である。

「その(男の)人は歩いている」はどうか。The man is walking.

は、みんな知っていることだ。walking の意味は変わってはいないのだ。

man (名詞)を説明しているのか、is と結びついて述語動詞(V)

なっているのかの働きの違いということになる。過去分詞の例を挙げる。

一冊の書かれた本」はどうか、a written book である。

「その本は彼によって書かれた」だが、普通の日本語では、

「その本は彼が書いた」との表現になる。英語では、

The book was written by him. となる。written は同じである。

彼によって書かれた(その)本」はどうなるのか。

the book written by him になる。was の有無は大きな違いになる。

The book was written by him. は一つの文である。

the book written by him は文ではない。文の一部である。

これを一つの例文にしてみる。

He gave me the book written by him. 「彼が私に書いた本をくれた」が

普通の日本語表現になるのではないか。この表現の違いにも「言語の違い」

が表れていることに気がつけば、面白いのだが。

彼は/くれた/私に/本を/彼によって書かれた

「日本語で言う彼が書いた本」のように英語で表現することはできる。

「彼が書いた」を S+V にすればいいのだが、その時につなぐ役目の語が

必要になる。そのつなぐ役目の語が関係代名詞ということになる。

the book which (that) he wrote となり、which や that を1[関係代名詞」

呼ぶ。しかし、これだけでは文にはなっていないことを知らなければならない。

He gave me the book which (that) he wrote.として、文となる。

この文には、He gavehe wrote二つのS+V があり、which (that) が

つなぎの働き(関係する働き)をしている。詳しくは関係代名詞で説明する。


Basic Dialog(Sunshine3)から引用する。

A:Who's that man?

B:Which man do you mean?

A:I mean the man reading a newspaper.

B:Oh, he's my friend's father.

A:あの男性はだれですか。

B:どの男性のことを言っているのですか。

A:新聞を読んでいる男性です。

B:おお、彼は私の友だちの父親です。


A:Look at that.

B:Oh, it's beautiful.

A:That's the temple built by Ashikaga Yoshimitu in 1397.

B:You call it Kinnkakuji, right?

 

A:あれを見てください。

B:まあ、美しいですね。

A:あれは1397年に足利義満によって建てられた寺です。

B:それを金閣寺と呼んでいるのですね。

 

原形の動詞 do を例に挙げると、「不定詞」(to do)、「動名詞」(doing)、

「現在分詞」(doing)、「過去分詞」(done)への理解は、英語学習において、

私たちには難しいが、不可欠である。すべての基本は、「動詞」にあること

を知ってほしい。この動詞の働きに準じる働きをするので、高校では、

「準動詞」と総称する。英語の基本のすべては、「動詞」にあると言っても

過言ではないのである。次に学習する「現在完了」も動詞での表現になる。

繰り返して言うが、動詞の活用、特に「不規則動詞」の活用は、徹底的に

「暗唱」しなければならないことを強調したい。時制と動詞、准動詞の理解

なしに、英語をマスターすることはできないことを言っておきたい。

Practice makes perfect. (習うより慣れよ)のことわざ通りだ。

practice は、絶えず繰り返し練習する(こと)の意味である。

Let's practice hard to master English.