<接続詞>について学習しよう。中学2年で学ぶのが、that, when, if の
三つの接続詞だ。「接続詞」とは何だろうか。文と文をつないで、さらに大き
な文を作る働き(役目)をしている。この接続詞がないと、すべて単文になっ
てしまう。「単文」は、主語(S)と動詞(V)が一つの文を言い、短文とは違う。
that がないと、自分の思いなどを表現することができない。
I think so. や I don't think so. 相手の意見に同意しているか反対している
だけだ。例えば、「彼女は親切だと思うよ」はどう言えばいいのか。
「彼女は親切だ」は、She is kind. で一つの文になっている。そう思ってい
るのは私だから、「私は思う」で始めることになる。I think だけでは何も伝
わらない。伝える内容(文)が必要になる。その場合に、「つなぐ語」が必要
になり、that がその働き(役目)をすることになる。あえて日本語にすれば
「こと」になる。私は/思う/こと/彼女が親切である。の語順となる。
I think that she is kind. この文には、S+V の組み合わせが二つある。
二つの文をつないでいるのが、that であるので、「接続詞」と呼ぶ。
ネイティブにとっては、当然のことなので、that は、普通省略される。従って、
I think she is kind. が普通の表現となる。that は便利屋で、3年次に習う
関係代名詞にも使われるので、正しく理解しなければならない。
I'll give you another example.(もう一つ例を挙げる)
「彼女は歌がうまくないと思う」「彼女は歌がうまいとは思わない」
と二つの日本文表現が成り立つ。そのまま英語に直しても成り立つ。
1)I think she is not a good singer.
2)I don't think she is a good singer.
ただし、二つの英文は文法的には成立するが、2)の方が普通の表現になる。
否定の not を先に伝える表現が、普通の英語の感覚である。
Basic Dialog(Sunshine2)から引用する。
A:Let's meet at the station at 8 o'clock.
B:I think (that) that's too early for me.
A:How about 9 o'clock, then?
B:OK. I don't think (that) I'll be late.
A:駅で8時に会いましょう。
B:私には早すぎると思います。
A:では、9時ではどうですか。
B:わかりました。私は遅れないと思います。
注)「私は遅れるとは思いません」が直訳的です。not が think につき、
be late にはついていないのが英語の特長と言える。
when は「時」を表わす接続詞として、if は「条件」を表わす接続詞として、
使われる。「私があった時、彼は元気そうだった」
1)When I met him, he looked fine.
2)He looked fine when I met him.
when I met him が「時」を表わすまとまりで、位置は両方ある。
「もし雨が降れば、行きません」
1)If it rains, I weon't go.
2)I won't go if it rains.
if it rains が「条件」を表わすまとまりである。
Basic Dialog(Sunshine2)から引用する。
A:I called you around six.
B:Sorry. When you called me, I was sleeping in bed.
A:Oh, were you? Were you sick?
B:No. I was just tired.
A:私は6時ごろ、あなたに電話しました。
B:すみません。私に電話をかけてくれた時、ベッドで眠っていました。
A:ああ、そうでしたか。具合が悪かったのですか。
B:いいえ。ただ疲れていただけです。
A:Do you have any plans for next Sunday?
B:Yes. If it's sunny, I'll go cycling with my brother.
A:I heard you bought a new bike!
B:Yes. Why don't you join us?
A:あなたは今度の日曜日に何か計画がありますか。
B:はい。もし天気がよければ、兄[弟]とサイクリングに行く予定です。
A:あなたは新しい自転車を買ったそうですね。
B:はい。私たちといっしょに来ませんか。
注)S+Vが一つの文を「単文」、S+Vが二つあると、「複文」と呼ぶ。
複文は、接続詞を含むまとまりが、全体の文の一部になっていることを
理解しておくことが、「英語のしくみ」を理解するポイントになる。