「風と共に去りぬ」の映画をDVDで観た。しかもカメラを首に下げて。

原題は、「Gone with the wind」 としてよく知られている。

映画のタイトルは、「The civilization gone with the wind」 であった。

私なりに納得した。このタイトルなら文法的に正しい使い方だからだ。

字幕では、「風と共に去った時代」となっていた。時代との言葉の使い方は

日本的にはよく理解できるが、civilizationn の日本語訳は「文明」である。

アメリカ南北戦争(1861-1865)を舞台にしている。

アメリカの内乱で、北軍と南軍が戦い、北軍が勝利したのである。

この結果、アメリカに新しい時代がもたらされる。新しい「文明」がスタート

したのだ。戦争の廃虚から新しい都市が生まれていく。戦後の日本が復興した

ように。「都市化」が進んでいく。civilize の語源はフランス語で「都市化

する」の意である。南北戦争によって、古きアメリカが都市化されていくとい

う大きな「変化」をもたらしたのである。このことを考えると原題が理解で

きる。では日本語に直訳して「風と共に去った文明」としたらどうだろうか。

実に違和感を抱くことになる。内乱(civil war)によって、新しい「文明」

が「開花」していく変化の時代を描いている。日本では、「明治維新」がそう

ではないか。武家社会が終わり、天皇制の下で、新しい国民社会が誕生したの

である。それにしても日本人の「翻訳」はうまい。私の印象として残っている

映画に「慕情」がある。原題をどのくらいの人が知っているだろうか。

「知っていますか?」と尋ねたら、「知らない」と答える人が多いことでし

ょう。「映画音楽」を知っている人はわかるでしょうが。原題は全く違う物

です。Love is a many splendored thing. です。和訳すると「恋とは何と

素晴らしいことだ」ぐらいでしょう。「慕情」と比べて見てください。

私は「慕情」がこの映画にふさわしい表現だとずっと思ってきました。

ほんの一例ですが、外国映画のタイトルはこのようなものです。

話題がだいぶそれましたね。原作は、マーガレット・ミッチェル。

映画は、1939年製作のアメリカ映画で、主演は、スカーレットを演じる

「ヴィヴィアン・りー」とレット・バトラーを演じる「クラーク・ゲーブル」

です。「ヴィヴィアン・りー」が美しく、プライドが高く、勝気な性格、

女性として生きる強さと愛する人への想いを演じている代表作と言える映画

です。クラーク・ゲーブルは風格のある大人の男を見事に演じている。

「素晴らしい恋愛映画」になっているが私の感想です。ただし、「女性の心は

わからないものだ」と改めて感じました。男と女は生まれながらにして、

本質的に異なるということだろう。生きる力となる「生存本能」は女がはるか

に強い。私の人生でも感じてきたことだ。私は妻にはかなわないと。