今日は秋分の日。思い返すと、妻と初デートをしたのが46年前になる。

その時は、23日が秋分の日と記憶しているが。

妻との出会いには、私の大学時代からの親友であるOとのかかわり抜きでは

語れない。彼との付き合いは長い。彼の家には何度もお邪魔して、ご両親には

とてもお世話になり、結婚の時には、仲人をしていただいた。

Oの結婚披露宴で、悦子を見かけた。着物姿で、感じのよさそうな娘(こ)と

の印象を持った。二次会で、悦子とは知り合った。

二次会は、Oの新居になるアパートで行われた。実に古いアパートだった。

そこに、大学の友人、後輩が集まり、結婚を祝う会として、盛り上がった。

その時どういうわけか、Oの関係者以外の中に、悦子がいた。私の右隣りに座

わり、左隣りには、妹のH子ちゃんがすわっていた。いわゆる両手に花だ。

その時の情景は、今でも目に浮かぶ。みんなが酒を飲みよくしゃべっていた。

翌日の明け方近くまで飲んで騒いでいた。狭い部屋に10人ほどいた。夜中に、

後輩の3人を含む女性5人は、前もって借りていた空き室へと移っていった。

悦子は、Oの奥さん(M子さん)に頼まれたというが、O夫婦しか知らないと

ころによくいられたと思う。私はお酒が飲めないし、初対面の人とうまく会話

をするのは苦手のほうだ。悦子も同じだったと思う。そんな二人が隣あわせて

いても、あまり話すことがなかった。たまに日本酒のお酌をしてくれる。それ

を飲んで、私は顔を赤くしていた。私は、酒席は嫌いではないが、お酒は体質

に合わない。酒を飲むと頭が痛くなるのだ。それでも、このときは少しだが口

にしていた。二人にとってどんな空間だったのだろう。私は、妹のH子ちゃん

とよくしゃべっていた。彼女とはOの家で何回も会っていたので、楽に話すこ

とができたのは確かだ。悦子はどんな気持ちで、その場にいたのだろう。

私は、悦子のことを意識していたことは確かだ。悦子はどうだったのだろう。

翌日、私は友人たちとボーリングに出かけた。その時、悦子は残って、M子さ

んと話しをしていたようだ。悦子はM子さんとの関係で結婚式に来ていた。

ボーリングから戻ってきて、私は学校(定時制)に行かなければならないので、

みんなより先に帰ることにした。帰る時に、M子さんに悦ちゃんを呼んでほし

いと言った。そこで悦子に「僕とつきあってほしい」と言ったが、悦子はため

らっていた。悦子は「違いすぎるから」と言った。私はその違いを否定して、

いろいろ彼女を説得するような話しをした。1時間ぐらい話したと記憶してい

る。その結果、10日後の秋分の日に、横浜駅で待ち合わせる約束をした。

そして帰っていく時に、狭い道から、広い通りに出るまで、じっと立って見送

ってくれたことは、印象深く記憶に残っている。

10日後、横浜で会い、伊勢佐木町の手前の喫茶店に入った。その喫茶店の2

階が同伴席(今の人にはわからないだろう)になっていて、そこへ入ってしま

い、とまどいながら、話しをしたことを覚えている。その後、映画を見に行っ

た。何の映画を見たのか全く覚えてない。その夜、中華街で食事をし、それか

ら、夜の山下公園歩きながらいろいろな話しをした。戻る時に、軽いキスをし

たことを鮮明に覚えている。その後、金沢八景駅まで電車に乗り、家の近くま

で送ってから川崎の自宅に帰った。